Photo: David Black (c) Daft Life Ltd

ダフト・パンクのメンバーであるトーマ・バンガルテルはグループを終わらせられたことについて「ほっとしている」と述べている。

ギ=マニュエル・ド・オメン=クリストと共にダフト・パンクのメンバーだったトーマ・バンガルテルは新たなインタヴューでダフト・パンクの活動時を振り返り、2021年に解散させた時の心境についても語っている。

BBCラジオ6ミュージックに出演したトーマ・バンガルテルはダフト・パンクを幕引きできたことは「いい気分」だったとして、1997年のデビュー・アルバム『ホームワーク』以降、これだけ長く音楽を作り続けられたことに驚かされることもあると説明している。

「自問するのは、これだけ長く続けられたことよりも、なんで終わらせたんだろうということなんだ」とトーマ・バンガルテルは解散の理由を訊かれて語っている。「物語、ないしはちょっとした神話みたいなところがあったからね。テレビ番組でも人々の心に特別な位置を占めるものになって、続けられることになり、1、2、3、4、5って、10シーズンまで続くこともあるからね」

「終わる時は来るし、始まって、途中があって、終わるという、それぞれの場面があるというのは興味深いことだと思うんだ。僕としてはほっとしているし、振り返って『よし、そこまで台無しにはしなかったな』と振り返ることができるのは嬉しいよ」

インタヴューではダフト・パンクを始めた時に匿名を保ち、ロボットのマスクを被ることになった理由についても触れられている。

「25歳ぐらいの時というのはアイディアがあっても『そうだ。終わる日までロボットの格好をしよう』なんて言わないだろ」

「ハリウッドの特殊効果の人にああいうペルソナを作ってもらったら面白いんじゃないかと思ったのを覚えているよ。『スター・ウォーズ』のカンティーナのシーンで出てくるようなロボットのペルソナになったらってね」と彼は続けている。「おかしなアイディアだったけど、僕もギ=マニュエル・ド・オメン=クリストもこんな規模になるとは想像していなかったよ」

今年4月のインタヴューでトーマ・バンガルテルはダフト・パンクを解散させた理由について触れ、テクノロジーを取り入れたサウンドから距離を置きたかったと説明している。

「ツールとしてのテクノロジーのことは好きだけれど、機械と自分たちの関係の本質的な部分には恐怖を感じている部分もあるんだ。今回、物語が終わったことで、人間をベースにした、アルゴリズム的ではない創作プロセスの一片を見せることに興味を感じたんだよ」

トーマ・バンガルテルは20年ぶりとなる正式なソロ・アルバム『ミソロジーズ』をリリースしている。本作は振付師でバレエ・ プレルジョカージュの創設者であるアンジェリン・プレルジョカージュのバレエのために書かれた作品となっている。

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