サンローランは世界で最も高額であろうニルヴァーナのマーチャンダイズを販売したことが物議を醸している。
サンローランは「ヴィンテージ」レンジでカート・コバーンの一連のTシャツを販売しており、価格帯は990ドル(約14万円)から4450ドル(約62万円)となっている。最も高額の商品は1992年発表のコンピレーション『インセスティサイド』のアートワークが描かれた黒のTシャツとなっている。
サンローランから発売されるものが、ハイ・ストリート、あるいはマーチャンダイズ・スタンドで売られる衣服よりも遥かに高額になることに驚きはないが、ニルヴァーナのTシャツが実際にサンローランによって製造されたものではないことに注意する必要がある。
これらの商品はニルヴァーナの実際のマーチャンダイズをサンローランが購入したもので、価格を上げた形で販売されている。
ベルリン発のファッション・メディア『ハイスノバイエティ』はインスタグラムで、値札はショッキングなものからもしれないが、ヴィンテージのマーチャンダイズはコレクターの注目を集め、高額で取引されるものもあると説明している。
「サンローランの弁明としてはヴィンテージのTシャツには値千金のものもあるということです。2010年代中盤にレトロなロック・Tシャツのブームがあったこともあり、何十年も前のバンドによる本物のTシャツは着られる状態で保管できるだけで貴重な一品となっています」
当然のことながら、多くのニルヴァーナ・ファンはこうしたTシャツの価格に感心しておらず、カート・コバーンの名前と結び付けられている偽善性を指摘する声も挙がっている。
カート・コバーンに関連した物が高額で取り引きされるのは初めてではなく、2020年にカート・コバーンのアコースティック・ギターは600万ドルを超える値を付けている。
この1959年マーティンD-18Eは『MTVアンプラグド』で使用されたもので、カート・コバーンが保存していたオリジナルのハードケースに入っており、ポイズン・アイディアの1990年発表のアルバム『フィール・ザ・ダークネス』のフライヤーが描かれている。
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