Photo: Matt Crockett

ノエル・ギャラガーは『NME』のインタヴューでオアシスとハイ・フライング・バーズのそれぞれの作品にある「よくないところ」について語っている。

ノエル・ギャラガーは先週リリースされた新作『カウンシル・スカイズ』にも既に直したい部分があることをインタヴューで認めている。

ノエル・ギャラガーは新作に収録されている“Think Of A Number”について「デヴィッド・ボウイの感じがある」としながらも次のように語っている。「時間があったら、この曲をオープニング・トラックにしてただろうね。俺が作ったアルバムはどれも何かしら直したい部分があるんだ」

「今回はほぼ完璧だけど、最大の落ち度は1曲目の“I’m Not Giving Up Tonight”を最後にして、“Think Of A Number”を1曲目にするべきだった。手遅れになるまで、そっちのほうが強いと思えなかったんだ。なんてこったと思うけど、まあ、しょうがないよね。自分の音楽だったらヘマも許されるんだ」

他のアルバムの直したい部分を訊かれると、ノエル・ギャラガーはオアシスの作品から言及している。「『モーニング・グローリー』のサウンドはまったく好きじゃないんだ。完璧なのは『ディフィニトリー・メイビー』だけだと思う。『ビィ・ヒア・ナウ』は曲が長すぎる。『スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ』はいい曲が足りないし、フィルターが多かった。『ヒーザン・ケミストリー』は“Little By Little”とか、“Stop Crying Your Heart Out”とか、いい曲がいくつかあるけど、それ以外は『ふーん』って感じだよな。『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース』はすごくいい。『ディグ・アウト・ユア・ソウル』は終盤に向けて尻すぼみになっていく。何かしらよくないところがあるんだ」

ノエル・ギャラガーはハイ・フライング・バーズ名義のソロ・アルバムについても語っている。「最初のアルバムは“Stop The Clocks”があり得なかった。いらなかったね。2枚目は“The Mexican”がダメだった。『フー・ビルト・ザ・ムーン?』はサウンド的にはいい作品だけど、トラックリストが偏っているよね」

「どの作品にも素晴らしい瞬間はある。でも、決して完璧ではない。完璧なアルバムを作って、完璧だと受け入れられてしまったら、それで終わりだからね。それ以降は意味がないだろ?」

テイラー・スウィフトのように再録盤を作るかと訊かれて、ノエル・ギャラガーは次のように答えている。「何の意味があるんだ? 憤慨させるのを想像できないかい? 前に進んで、新しいことに挑戦したいね」

同じインタヴューでノエル・ギャラガーは先日公開されたAIで生成されたオアシスの音源についての見解も述べている。

ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは通算4作目となるニュー・アルバム『カウンシル・スカイズ』を6月2日に全世界同時リリースしている。新作についてノエル・ギャラガーは「原点に帰ったんだ。白昼夢の中、空を見上げて、人生がどうなるんだろうと思いを巡らす。それは90年代前半と同じように自分にとっては真実なんだ」と語っている。

また、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは12月に来日公演を行うことも決定している。

新作のストリーミングはこちらから。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ