フォール・アウト・ボーイはデビュー・アルバム『テイク・ディス・トゥ・ユア・グレイヴ』の20周年を記念して「僕の人生を変えることになった稲妻のような偶然の産物」と評している。
ピート・ウェンツ、パトリック・スタンプ、ジョー・トローマン、アンディー・ハーレーからなるフォール・アウト・ボーイは結成から2年後の2003年5月6日にデビュー・アルバムをリリースしている。
「21年くらい前に最終的に行くことはなかった大学を受験していた頃、フォール・アウト・ボーイはちょっとしたポップ・パンクのサイド・プロジェクトとして始まった。ピート・ウェンツはよりシリアスなバンドとしてアーマ・アンジェラスをやっていた」とパトリック・スタンプは述べている。
「僕らはいい加減で、ラインナップも固まらなかったが、ピートとジョー、僕の3人は止めてしまうには楽し過ぎたんだ」
パトリック・スタンプは当時の自分たちが「本当に荒削りだった」と説明している。「どれだけ荒削りだったかと言うと、気に入っていた先生が『イヴニング・アウト・ウィズ・ユア・ガールフレンド』になる音源を聴いて、僕を脇に呼んで『あなたに一番合う楽器は何だと思う? ドラムだ。歌じゃないね』と言ったんだ」
「ショーン・オキーフと一緒に僕らはスマート・スタジオに入った。そこにはバンドの5人中3人しかいなかった。1年目のシンガーと、ドラマーはおらず、2人のギタリストのうちの1人がいた。でも、ブッチ・ヴィグの伝説的なスタジオでショーン・オキーフとレコーディングする機会を得たんだ」
パトリック・スタンプはそれから8ヶ月くらいして、レーベルのフュエルド・バイ・ラーメンから残りの曲をレコーディングするための契約書が送られてきたと説明している。「それから3年間は床の上に寝て、ピーナッツ・バターとゼリーしか食べず、ヴァンの中で暮らした。それにもかかわらず、エルトン・ジョン、テイラー・スウィフト、ジェイ・Zと共演して、オバマ大統領やNFCチャンピオンシップのためにパフォーマンスを披露して、予想もできないあり得ないことが起こることになった」
「でも、アンディがセッションに参加しなかったり、ジョーが僕らを引きずり込んでバンドとして活動させなかったりしたら、そのどれもが実現しなかったはずだ」
パトリック・スタンプは次のように締めくくっている。「『テイク・ディス・トゥ・ユア・グレイヴ』、20歳の誕生日おめでとう。変でありながらも素晴らしい、僕の人生を変えることになった稲妻のような偶然の産物よ」
Happy 20th birthday Take This To Your Grave pic.twitter.com/uQdI0x4F8U
— Fall Out Boy (@falloutboy) May 8, 2023
ピート・ウェンツは『NME』とのインタヴューでデビュー・アルバムについて次のように振り返っている。「同じ4人でやってきて本当に良かったよ。20年続けてこられて、今年作った音楽について話をできていることが一番誇りに思うよ。本当にクールだよね」
今年1月、フォール・アウト・ボーイはギタリストのジョー・トローマンがメンタル・ヘルスの問題に取り組むためにバンドを離脱することを発表している。
また、フォール・アウト・ボーイは人間の涙が入った最新作『ソー・マッチ・(フォー・)スターダスト』のアナログ盤を発売することを発表している。
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