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アメリカにおけるアナログ盤購入者のうち50%の人しかレコード・プレイヤーを持っていないという新たな調査結果が発表されている。

音楽セールス・データを提供するルミネイトは2023年のトップ・エンタテインメント・トレンドを発表しており、「過去12ヶ月にアナログ盤を購入した人の50%がレコード・プレイヤーを所有しており、これは音楽リスナー全体では15パーセントにあたる」と述べている。

この数字は「音楽に平均を超える時間とお金を費やして、新しい音楽を積極的に発見し、ソーシャル・メディア上でも音楽に関連する活動に参加し、今後12ヶ月間にライブ音楽イベントに参加する予定のある音楽リスナー」と定義する「スーパーファン」に大きく依存しているとしている。

音源による収入の大半はストリーミング・サービスによるものとなっており、2022年は全体の84%となっている。

これにより「スーパーファン」の多くはアナログ盤をマーチャンダイズとして購入して、必ずしも聴くわけではないことが推測できる。

一方、イギリスのエンタテインメント小売協会が発表した統計によれば、アナログ盤の売上が35年ぶりにCDの売上を上回っている。

2022年の音楽売上は3%増加して、20億ポンド(約3200万円)近くにまで達している。これは2003年以来の高い売上で、最も低かった2013年の2倍近くとなっている。

フィジカルの売上は3.8%の減少で2億8040万ポンド(約448億円)となったが、CDの売上が減る一方で、アナログ盤は成長を続けている。

アナログ盤の売上は11%増加の1億5050万ポンド(約240億円)で、CDの売上は17.4%の減少で1億2400万ポンド(約198億円)となっている。この統計でアナログ盤がCDを上回るのは1987年以来となっている。

「私たちは分岐点に近づいています」とエンタテインメント小売協会のCEOであるキム・ベイリーは述べている。「ストリーミング・サービスによる投資と創意工夫、アナログ盤の復活を後押しした実店舗の小売業者のおかげで、音楽の小売売上は20年以上ぶりに20億ポンドを超える目前となっています」

「音楽は人々の注目を集める素晴らしいものでなければなりませんが、最終的にお金を出させるのは購入や消費といった体験なのです」

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