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クイーンのシンガーであるフレディ・マーキュリーの個人的な所有物が今年オークションにかけられることが明らかになっている。

米『ローリング・ストーン』誌によれば、フレディ・マーキュリーのロンドンの自宅にあった、30年間触れられてこなかった1500点が今年9月にサザビーズでオークションにかけられるという。それに先立って、6月からニューヨーク、ロサンゼルス、香港のサザビーズで展覧会が行われることも決定している。収益の一部はチャリティに寄付される。

オークションにかけられる品には“We Are The Champions”や“Killer Queen”の手書きの歌詞も含まれており、20万ポンドから30万ポンドの落札額が予想されている。

聖エドワード王冠を模したフレディ・マーキュリー特注の王冠、ラインストーンが埋め込まれたフェイクファーと赤のヴェルヴェットのマントも出品される。この王冠とマントは1986年に行われたクイーンの最後のライヴ、ネブワース公演で“God Save the Queen”の演奏中に着られていたことで知られている。

他にもフレディ・マーキュリーのアート・コレクション、ガラス細工、日本の芸術品や家具も出品され、ロシアのアールデコ画家であるエルテによる11枚の水彩画、ジェームズ・ティソによる1880年の絵画、オリジナルのケースに入った1975年マーティン D-35のアコースティック・ギターも含まれている。

「フレディ・マーキュリー:ア・ワールド・オブ・ヒズ・オウン」と題された展覧会はロンドンのサザビーズで8月4日から9月5日にわたって開催される。

詳細はこちらから。

https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2023/freddie-mercury-a-world-of-his-own-the-evening-sale

1991年に亡くなった後、フレディ・マーキュリーの遺産と自宅の管理を行っているメアリー・オースティンは『ガーディアン』紙で次のように述べている。「フレディは驚くべき知性のあるコレクターで、あらゆるものに美しさや楽しさ、話すべきことがあることを示してくれました。今回のことが公私にわたるフレディのたくさんの側面を示す機会となり、世界が彼の唯一無二の美しい精神を理解して、祝福することになればと思います」

サザビーズ・ロンドンのシングル・オーナー・オークションの責任者であるデヴィッド・マクドナルドは次のように続けている。「フレディ・マーキュリーのコレクションは一人の規格外な男の創造性、センス、美に対する確かな目の現れであり、世紀や国を超えたアーティストによる最高の作品の精巧なセレクション以上のものを提示しています」

メアリー・オースティンは売上の一部をマーキュリー・フェニックスとエルトン・ジョン・エイズ・ファウンデーションに寄付するとも報じられている。

昨年10月、クイーンは未発表曲“Face It Alone”が公開されている。“Face It Alone”は『ザ・ミラクル』のレコーディング・セッションで1988年に収録されたフレディ・マーキュリーのヴォーカルが使われた楽曲となっている。1991年にフレディ・マーキュリーが亡くなって以降、クイーンはフレディ・マーキュリーが参加した音源を度重なる形でリリースしてきている。2014年にリリースされたコンピレーション『クイーン・フォーエヴァー』では80年代にレコーディングした音源からの未発表曲が収録されていた。

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