Annie Leibovitz

Photo: Annie Leibovitz

エド・シーランは新作についての声明で「初めて人が気に入ってくれるアルバムを作ろうとしなかった」と語っている。

エド・シーランは2021年発表の『=(イコールズ)』に続く新作『-(サブトラクト)』が5月5日にアサイラム/アトランティックからリリースされることが発表されている。

『-(サブトラクト)』についてはプレス・リリースで「10年に及ぶ演算子時代の最後」の作品で、個人的な困難を背景に作曲し、書き直されたアコースティック主体のアルバムと評されている。

新作にはザ・ナショナルのアーロン・デスナーが作曲とプロデュースで参加している。

エド・シーランは新作について次のように説明している。「『-(サブトラクト)』には10年間にわたって取り組んできて、完璧なアコースティック・アルバムを形作ろうと、どうあるべきかという明確なヴィジョンを持って数百曲を書いて、レコーディングしてきた。そうしたら、2022年の初めに一連の出来事によって自分の人生やメンタル・ヘルス、最終的には音楽やアートの見方までが変わることとなった」

「曲を書くことはセラピーだった。自分の感情を理解するのに役立った。曲がどうなるかということを考えずに曲を書いた。浮かんだものを何でも書いていった。そうすると、わずか1週間で、最も深淵で最もダークな思いが10年分の作品に取って変わることになった」

「1ヶ月のうちに妊娠中の妻は腫瘍と診断されて、出産後まで治療の手立てはなかった。自分にとってブラザーである親友のジャマル・エドワーズが不意に亡くなり、ソングライターとして自分の尊厳とキャリアを守るために法廷に立つ自分もいた。恐怖と鬱、不安のスパイラルに陥ることになった」

「水面の下に頭があって、見上げても、空気まで届かない、溺れているような感覚だった」

エド・シーランは次のように続けている。「アーティストとして、自分がどこにいて、人生の現時点での自分を表現する必要があることを正確に体現できていない作品を世に出すことはできないと思った。このアルバムはまさにそれを体現している。自分の魂へと続く秘密の抜け穴を開けることになった。初めて人が気に入ってくれるアルバムを作ろうとせず、大人として自分がどこにいるかを正直にそのまま伝えるものを出すことになった」

「これは昨年2月の日記であり、そこであったことを理解するための術だった。それが『-(サブトラクト)』なんだ」

先日、エド・シーランはここ数年ソーシャル・メディアに積極的に投稿してこなかった理由について私生活で「大変なことがあった」ために「オンラインに繋ぐ気がしなかった」と語っていた。

エド・シーランとアーロン・デスナーは共通のコラボレーション相手であるテイラー・スウィフトを通して紹介され、昨年2月にアルバムに取り組み始め、スタジオでの1ヶ月間で30曲を書いたという。

新作のトラックリストは以下の通り。

1. Boat
2. Saltwater
3. Eyes Closed
4. Life Goes On
5. Dusty
6. End of Youth
7. Colourblind
8. Curtains
9. Borderline
10. Spark
11. Vega
12. Sycamore
13. No Strings
14. The Hills of Aberfeldy

また、エド・シーランについてはチャールズ3世が熱望していたものの、アデルと共に戴冠式のコンサートに出演することを断ったと報じられている。

エド・シーランは自身のブランドのホットソースである「ティングリー・テッズ」も発売している。

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