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フー・ファイターズのデイヴ・グロールは娘のヴァイオレットや彼女の世代が「次の革命を生み出す」と考えていると語っている。

16歳のヴァイオレット・グロールはこれまで父親と何度かステージで今日を果たしており、2019年にリーズ・フェスティバルのヘッドライナーを務めた時も共演が実現している。彼女は最新作『メディスン・アット・ミッドナイト』にもバッキング・ヴォーカルで参加している。

2021年1月、デイヴ・グロールはヴァイオレットについて「非常に才能のあるミュージシャン」だとして、「楽器を手に取ると、1週間ほどで学んでしまう」と語っている。「彼女のドラマーを務めるのが人生の夢の一つなんだ」

当時、デイヴ・グロールはヴァイオレットがシューゲイザーのアルバムを作ることを考えているとしてぜひ参加したいとも語っている。

今回、テイラー・ホーキンスが亡くなる前に収録された「MSNBC」のインタヴューでデイヴ・グロールはヴァイオレットと同世代のミュージシャンやファンがいかに時代を切り拓いているかについて語っている。

「自分が目にしているのは彼女の世代における変化や成長、進化で、彼女の世代こそが今のロックスターなんだ。自分のような歳をとった人間じゃないし、カニエのような人でもない」

「あの世代なんだよ。5年や10年、3年や4年もすれば、みんなも変化が起きていることを目にするんじゃないかな」

デイヴ・グロールは次のように続けている。「ステージに出ていって、大規模な公演をやる時に大好きなのはみんなが大合唱してくれることなんだ。“My Hero”や“Best of You”、“Everlong”、“Learn to Fly”といった曲でね」

「こうした曲をやると10万人が歌ってくれて、こんな風に人々を一つにしてくれるものってあんまり多くはないだろ。人生でも政治でも宗教でも、それぞれ違った歩みをしているなかで、曲を歌うと、みんなが一緒に歌ってくれるんだ。それは巨大なエネルギーで、素晴らしいんだよ」

彼は次のように続けている。「バンドという自分の仕事は革命を生み出すものだとは思ってないんだ。その瞬間にみんなを一つにするものなんだよ。次の革命を生み出すのは娘の世代の仕事だと思うし、彼女はやってくれると思うよ」

デイヴ・グロールは2019年に娘からビリー・アイリッシュを紹介されたとも語っている。「娘たちと共に目撃したものはちょうど自分が娘たちの年頃で経験した衝撃と同じものだった」とデイヴ・グロールは当時語っている。

「娘たちはビリー・アイリッシュを聴いて、そこに自分を投影しているんだ。彼女は完全に娘たちに繋がっていたんだよ」

デイヴ・グロールは娘のヴァイオレットとエックスの“Nausea”をカヴァーした音源をレコーディングしている。フー・ファイターズは2021年のロラパルーザでヘッドライナーを務めた時にヴァイオレットとこのカヴァーを披露している。

デイヴ・グロールとヴァイオレットはエイミー・ワインハウスの“Take The Box”のカヴァーも披露している。

フー・ファイターズについてはテイラー・ホーキンスの息子が“My Hero”のドラムを叩く映像もオンラインで公開されている。

フー・ファイターズは9月に「テイラー・ホーキンス・トリビュート・コンサート」を2公演行うことを発表している。2公演は9月3日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで、9月27日にロサンゼルスのフォーラムで行われる。

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