GETTY

Photo: GETTY

メガデスのフロントマンであるデイヴ・ムステインは昨年、結成メンバーであるデイヴィッド・エレフソンを解雇したことに言及して、彼のことは「許す」が、「一緒にもう一度音楽をやることはないだろう」と語っている。

デイヴィッド・エレフソンが未成年の少女も含む女性へのグルーミングを行っていることへの告発を受けて脱退している。デイヴィッド・エレフソンは女性は未成年ではなく、やりとりは合意の上のものだったと主張していた。

デイヴィッド・エレフソンは「大人のプライベートなやりとりが文脈を削がれたもので、私の評判やキャリア、家族に最大の損害を与えようと操作されたものです」と告発を否定したが、最終的にメガデスは告発の2週間後にデイヴィッド・エレフソンを解雇している。

当時、デイヴ・ムステインは次のように述べている。「既に緊迫した関係にあり、現時点で明らかになっていることで一緒にやることを進められなくするのには十分でした」

「言わせてほしいんだけど、あれは難しい判断だった」とデイヴ・ムステインは『メタル・ハマー』誌の新たなインタヴューで語っている。「たくさんの関わっている人がいるなかで、残念ながら自分がリーダーだと、腰を上げて音楽と向き合わなければいけないわけで、判断を下さなきゃならないんだ」

デイヴ・ムステインは次のように続けている。「自分がしたかったのは誰も傷つけずに、ファンや彼を傷つけずに、きれいに別れるということだけだった。前に進みたかったんだ。関係した人が大丈夫なことを願っているよ」

デイヴ・ムステインはデイヴィッド・エレフソンが2004年に多額のロイヤリティを求めて訴訟を起こしたことにも言及している。「前に訴訟を起こした時も彼のことを許したからね。何度でも彼のことを許すよ。一緒にもう一度音楽をやることはないだろうけどね」

昨年10月、デイヴィッド・エレフソンは脱退した現状について自分が告発に対応しようとしたことで「何も言わせたくなかったメガデス陣営」は解雇することになったが、「完全に満足しているし、幸せだ」と述べている。

デイヴィッド・エレフソンはバンドを脱退したが、自身がグルーミングをやっていることを匂わせた「非常にプライベートな映像」をアップした人物にリベンジ・ポルノの法的措置を取っている。

一方、メガデスは通算16作目となる新作『ザ・シック、ザ・ダイイング…アンド・ザ・デッド! 』を9月2日にリリースすることを発表している。新作はデイヴ・ムステインの咽頭ガンの治療後、初めてリリースされるアルバムとなる。

新作のレコーディングは米国テネシー州ナッシュビルにあるムステインの自宅スタジオに、ギターのキコ・ルーレイロとドラムスのダーク・ヴェルビューレンを迎えて行われた。また、 ベーシストはデイヴィッド・エレフソンに代わってスティーヴ・ディジョルジオが本作のレコーディングのために暫定的に参加している。その後、ベーシストにはジェイムス・ロメンゾが正式メンバーとして迎えられている。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ