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メタリカのギタリストであるカーク・ハメットはストリーミング・サービスがビジネスの新たな形態として「機能しない」ことをバンドが警告していたと考えていると語っている。

「どうなるかをみんなに警告していたんだよ」とカーク・ハメットは『クラシック・ロック』の新たなインタヴューで語っている。「音楽業界が総資産や影響力の80%を失うことになると警告していたんだ。こういう巨大な変化が起こった時というのは、ただガタガタと言って何もしないのか、前に進むかのどちらかなんだ」

「音楽を世に送り出す新たな方法ではあるけれど、もう音楽業界はナップスター前ほど影響力を持っていないんだ」とカーク・ハメットは続けている。「でも、抜け出せないんだ。二つが合わさった中間の落とし所か、まったく新しいモデルが必要なんだ」

今年、UKの競争・市場庁は音楽のストリーミング市場を検証する調査を正式に立ち上げている。

昨年の夏に発表されたデジタル・文化・メディア・スポーツ省による報告書「音楽ストリーミングの経済」によって政府は競争・市場庁に調査をするように要請している。

スポティファイはアーティストへの支払いの少なさからこれまでも批判を受けており、デイヴィッド・バーン、トニー・ヴィスコンティ、デヴィッド・クロスビーもスポティファイを批判している。

トニー・ヴィスコンティはアーティストへの支払いの少なさについて「うんざり」すると語っている。「スポティファイにはうんざりするね。ダシにしてお金を稼いでいるんだ。1200万回再生されても、2人にランチも食べさせられないんだよ。バカげているね。こんなことがなんで許されているのか分からないよ。スポティファイは音楽のカルチャーを支えることは何もしていない」

デイヴィッド・バーンはアーティストに支払われる金額は「はした金」だとして、デヴィッド・クロスビーは次のように述べている。「ストリーミング企業はどれも好きじゃない。だって、彼らは適正な支払いをしていない。比率が間違っているよ。何十億と稼いで、何十円しか支払わないんだ」

カーク・ハメットはソロEP『ポータルズ』を今年4月にリリースしている。

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