コールドプレイ、ビリー・アイリッシュと兄のフィニアス、チャーリー・プース、ショーン・メンデス、ナイル・ロジャース、アダム・ランバートといった著名なミュージシャンや有名人は世界の指導者に極度の貧困や気候変動といった差し迫る問題に行動を促す公開書簡に署名している。
この公開書簡はニューヨークで5月22日に初開催されたグローバル・シチズンによる「グローバル・シチズン・ナウ」で発表されたものとなっている。リーダーシップについて考えるこの会議は1年にわたる「エンド・エクストリーム・パヴァーティ・ナウ」の最後に開催されている。
公開書簡にはファイヴ・セカンズ・オブ・サマー、アレッシア・カーラ、ビリー・ポーター、クロイ&ハリー、シンディ・ローパー、デュラン・デュラン、フェミ・クティ、ヒュー・ジャックマン、マネスキン、リッキー・マーティンらも署名している。
書簡は億万長者、産業界の重鎮、G7やG20といった富裕国の指導者、大きな影響力を持つ人々に対して「直面している問題に必要な資金を提供するように」呼びかけるものとなっている。
公開書簡は次のように続けられている。「世界中の女性のための機会を改善し、貧困を続けさせる制度的障害に対処して、気候変動を止める必要があります。しかし、極度の貧困を終わらせることの妨げとなる障壁を取り除き、一時的な解決策ではなく、真に持続的な形で資金を提供することでしか、こうした問題を対処することに成功できません」
公開書簡では新型コロナウイルスのパンデミックによって極度の貧困が増幅されていることにも言及されている。グローバル・シチズンによれば、1億人以上の人がウイルスの感染拡大後に貧困に陥り、世界の貧困率を減らす6年分の取り組みが帳消しになったという。アル・ジャジーラによれば、国際連合の食糧機関は権力者が直ちに行動を起こさない限り、2022年に4500万人が飢餓に瀕すると試算している。
「この星で最も貧しい人々は苦しみ続けていきます」と公開書簡には記されている。「そうした人々は食料や医療、教育を享受できていません。そうした人々が終わりのない干魃、洪水、海面上昇といった気候変動の現実に直面しています。そうした人々は食卓に食料を乗せることもできず、基本的な医薬品や医療の恩恵を受けられず、株式や融資を得ることもできません。だから、子どもたちによりよい未来を提供できないのです」
音楽界やエンターテインメント界で長きにわたって活動をしてきたグローバル・シチズンは今回署名したアーティストの多くとこれまでにも関係性を築いている。4月にはグローバル・シチズンによるウクライナでの人道的支援を政府に求める「スタンド・アップ・フォー・ウクライナ」にビリー・アイリッシュ、レディオヘッド、ザ・ウィークエンドらが参加している。
昨年9月、グローバル・シチズンは世界各地からの配信ライヴを行っており、マネスキンはパリ会場に、コールドプレイとビリー・アイリッシュとフィニアスはニューヨーク会場に、デュラン・デュランはロンドン会場に出演している。
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