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マリリン・マンソンの元アシスタントであるアシュリー・ウォルターズはエヴァン・レイチェル・ウッドのドキュメンタリー作品『フェニックス・ライジング』に参加するなら、「報復としての法的措置」を取ると脅されたと主張している。

3月15日・16日にHBOで放送される『フェニックス・ライジング』はエヴァン・レイチェル・ウッドがマリリン・マンソンから受けた虐待を掘り下げる内容となっている。

それを受けてマリリン・マンソンはエヴァン・レイチェル・ウッドを名誉毀損とFBI捜査官詐称で訴えており、陪審員裁判を求めている。

現地時間3月11日にアシュリー・ウォルターズの弁護士が提出した訴状の修正案には、彼女がドキュメンタリーに参加した場合、同様の法的措置を取ると脅されたと記されている。

2021年5月、アシュリー・ウォルターズは性的虐待、暴行、嫌がらせでマリリン・マンソンを訴えている。マリリン・マンソンの弁護士は『NME』に対して「暴行の告発を強く否定します」と述べている。

マリリン・マンソンの弁護士は時効の範囲外と主張していたが、判事は原告に訴訟を修正する期間を設けている。

修正された訴状でアシュリー・ウォルターズはマリリン・マンソンと過ごした時期に受けた性的虐待と暴行の記憶を抑圧していて、2020年秋に行ったセラピーのセッションを行ったことで向き合うことになったと述べている。

「アシュリー・ウォルターズは2020年秋まで脅迫、威嚇、強要の具体的行為を思い出すことができず、数の脅迫的で暴力的な出来事の積み重ねが、報復や仕返しを常に恐れる状態を植え付けられていました」とアシュリー・ウォルターズの弁護士は修正された訴状で述べている。

「虐待が公のこととなり、レーベルやマネージメントが降りたことで音楽業界での力が失われたことが明らかになり、脅迫や強要の影響が弱まるまで、多くの虐待の記憶にアクセスできなかったという事実もあります」

アシュリー・ウォルターズの弁護士は次のように続けている。「時効を盾として使うことでマリリン・マンソンによる肉体的・感情的・精神的脅迫が看過されるべきではありません」

マリリン・マンソンはエヴァン・レイチェル・ウッド、アシュリー・モーガン・スミスライン、エスメ・ビアンコ、アシュリー・ウォルターズから訴訟を起こされているが、「皮肉にも嘘で#MeTooのムーヴメントを現金化して搾取しようとしている」として「組織的攻撃」だと述べている。

マリリン・マンソンは告発を受けて所属レーベルのロマ・ヴィスタとの契約を切られている。長年のマネージャーだったCAAのトニー・シウラも彼の下を離れており、『アメリカン・ゴッズ』と『クリープショー』への出演も取り消されている。

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