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パール・ジャムのエディ・ヴェダーはマーク・ラネガンの訃報を受けてシアトル公演で追悼の意を表している。

スクリーミング・トゥリーズの活動などで知られるマーク・ラネガンは現地時間2月22日にアイルランドのキラーニーにある自宅で亡くなっている。

マニック・ストリート・プリーチャーズ、ザ・シャーラタンズのティム・バージェス、アントン・ニューコムなど、音楽界からは追悼の声が寄せられている。

エディ・ヴェダーはベナロヤ・ホールで行った公演で57歳で亡くなったマーク・ラネガンに追悼の意を表している。

「4時頃、ここに着いたんだけど、突然、身体が震えだしたんだ」とエディ・ヴェダーは観客に語っている。「気分が悪くなり始めて、悲しみに対してのアレルギー反応だったんだと思う」

「僕らは失ってしまったんだ。マーク・ラネガンという人をね。素晴らしいミュージシャンはたくさんいるけれど、この北西部から出てきたミュージシャンによってシアトルを知った人もいると思う。その中には唯一無二のシンガーもいて、マークはまさにそうした人物だった。非常に力強い声を持っていたんだ」

彼は次のように続けている。「少なくとも今の時点では折り合いをつけるのは難くて、彼は大いに惜しまれることになるだろうし、少なくともいつでも彼の声を聴いて、彼の言葉や本を読んでいくことはできる。彼はここ数年で2冊の素晴らしい本を書いた。彼の死を受け止めて、声に出すことで、昔からの馴染みの人間が彼のことを考えていたことを奥さんや彼を愛した人々に知ってもらいたかったんだ。彼のことを愛しているからね」

パール・ジャムは1990年代にグランジ・シーンに属しており、マーク・ラネガンが在籍したスクリーミング・トゥリーズと交流があった。

マーク・ラネガンは1985年から2000年までスクリーミング・トゥリーズのフロントマンを務め、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、マッド・シーズン、ガッター・ツインズなど、様々なコラボレーション作品でも知られている。

マーク・ラネガンは回想録『デヴィル・イン・ア・コーマ』の中で新型コロナウイルスによって死にかけた体験を闘病中に書いた詩と散文で詳述している。

プレス・リリースによれば、マーク・ラネガンは新型コロナウイルスに感染したことで難聴になり、その後、肋骨にひびが入って、呼吸困難に陥ったという。入院した彼は数ヶ月をベッドで過ごすことになり、回復し始めるまで「昏睡状態を繰り返した」とされている。

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