GETTY

Photo: GETTY

キング・クリムゾンやフォリナーで活動したマルチ・インストゥルメンタリストのイアン・マクドナルドが亡くなった。享年75歳だった。

代理人によれば、イアン・マクドナルドは「2022年2月9日にニューヨークの自宅で家族に囲まれながら穏やかに亡くなった」という。死因については明らかにされていない。

イアン・マクドナルドはロバート・フリップの誘いで1968年にマイケル・ジャイルズ、グレッグ・レイクと共にキング・クリムゾンに加入している。イアン・マクドナルドはデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』にしか参加していないが、彼の担当楽器がキング・クリムゾンのサウンドを決定づけることになった。

イアン・マクドナルドはデビュー・アルバムのすべての曲で共同作曲と共同プロデュースを担当しており、金管楽器、木管楽器、キーボード、特にメロトロンを担当している。1969年に彼はバンドを脱退して、マイケル・ジャイルズとマクドナルド&ジャイルズを結成している。

「『50年後もこのアルバムについて話がされていることに驚いていますか?』と誰かに訊かれたんだ。僕は『そうだね。でも、一方ではそうではない』と答えたんだ」と2019年の『アルティメット・クラシック・ロック』のインタヴューでイアン・マクドナルドは語っている。

「あのアルバムを作った時、すべてを注ぎ込んで、繰り返し聴かれることにも耐えられる、時の試練を乗り越えられるものにしたかったんだ。だから、その意味では驚いていない。あれから50年も経っただなんて、すごく嬉しいし、光栄だし、素晴らしいことだよね」

1976年にイアン・マクドナルドはフォリナーに結成メンバーとして参加して、ギター、キーボード、サックスを担当して、“Feels Like The First Time”、“Cold As Ice”、“Hot Blooded”、“Double Vision”といった楽曲を手掛けている。

彼は1977年発表の『栄光の旅立ち』、1978年発表の『ダブル・ヴィジョン』、1979年発表の『ヘッド・ゲームス』という初期の3枚のアルバムに参加しており、1980年に脱退している。

2002年から2004年の期間にはトウェンティ・ファースト・センチュリー・スキッツォイド・バンドで、メル・コリンズ、ジャイルズ兄弟と共にツアーを行っている。

イアン・マクドナルドは様々なゲスト参加も行っており、T. レックスの“Get It On”ではサックスを担当している。最近ではニューヨークのバンドであるハニー・ウェストに参加して、2017年に1枚のアルバム『バッド・オールド・ワールド』をリリースしていた。

ドキュメンタリー『ザ・ビートルズ: Let It Be』をディズニープラスで見る 広告

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ