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M.I.A.は政治色を掲げたニュー・シングル“Borders”の最新インタヴューで、難民問題について語っている。

スリランカ系英国人であるM.I.A.は、先日“Borders”のミュージック・ビデオを公開しており、その内容は難民の集団にM.I.A.が加わって、難民たちと一緒にボートで旅をし、フェンスをよじ登るものとなっている。曲には次のような一節が含まれている。「政治って一体何なんだろう?/警官が撃つのって一体何なの?/アイデンティティとは何のだと思う?/あなたの権利って何なのだと思う?/人々を傷つけるのって一体何なの?/ボートに乗った人々を何だと思ってるのよ」

NPRによると、M.I.A.は、西欧は消費者主義を世界中に広めてきたのに、一番必要とされている時にどうやったら(難民たちを)「追い返せる」のかと疑問を投げかけたという。

彼女はまた「ミュージシャンとして、私たちは人々に考えを広める影響力を持っていると感じてるの。結局のところ、私たちは西欧でやってることを地球上のすべての人々の家庭のテレビ画面に映し出そうと戦っているのよ。それで金を儲けようとしているし、アフリカの人たちにテイラー・スウィフトのレコードを5千枚も売ろうとしてる。『夢が欲しい』という子どももいるし、民主的な押しの強いセールスを信じる移民もいるわ。受け入れようとしている人々を非難することはできないのよ」

グローバル化が進む世界と国境間で高まる緊張感についても強調している。「アップルに境界線は引けない、ユーチューブにも引けないし、MTVにもね。だから国境の壁をさらに高くしようとすることは、実際にはクリエイティブな世界やビジネスの世界がやっていることとまったく正反対だし、この問題はいつまでも解決されないわ」

スリランカでの彼女の家族の生活についても語っており、「叔父はジェームズ・ボンドの映画や50年代にハリウッドで量産された映画を見て育ったの。『わたしもこれが欲しい』と言って、サングラスをかけ、スポーツカーに乗って、ジェームズ・ボンドになりきってたわ」

M.I.A.の“Borders”のミュージック・ビデオはこちらから。

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