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エリック・クラプトンは長いインタヴューで新型コロナウイルスのパンデミックに対する見解について語り、ロックダウンによる制限やワクチンに反対する理由を明かしている。

エリック・クラプトンは新型コロナウイルスを受けての政府の制限にずっと反対の立場を取っており、昨年ロックダウンに懐疑的なヴァン・モリソンと共に“Stand and Deliver”をレコーディングしている。これはヴァン・モリソンが新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために政府の対応について歌った多くの曲の一つとなっている。

「オープンな議論と情報の自由のために闘う映像制作団体」だというオラクル・フィルムズにエリック・クラプトンはまずイギリスのEU離脱で政府に「幻滅して猜疑心を持つようになった」と語っている。

2020年に行われた最初のロックダウンの間にエリック・クラプトンはYouTubeでグレートバリントン宣言を支持する専門家からのパンデミックに関する「別のデータ」に着目し始めたと語っている。グレートバリントン宣言は新型コロナウイルスの危険性が高い人々を「集中的保護」し、それ以外の人々は通常生活に戻ることを提言したもので、世界保健機関などの公共機関から批判を受けている。

「グレートバリントン宣言を知れば知るほど、政府だけでなく、世間の人々とも距離が空いていくのが分かったんだ」とエリック・クラプトンは語っている。その後、エリック・クラプトンはテレグラムのようなアプリでロックダウンに反対するコミュニティに参加するようになったという。

ワールド・ツアーをキャンセルしなければならなかったことについて「悲惨だった」と評したエリック・クラプトンは完全にUKから離れることも考えたが、アメリカでもヴァン・モリソンとのコラボレーションは批判を受けることになったと語っている。「ロックダウンやその懸念について語り始めた瞬間にトランプ支持者だと言われるんだ。すごくつらいフィードバックがあったよ」

エリック・クラプトンは新型コロナウイルスのワクチンに対する猜疑心を改めて語りつつも自身の子どものためにワクチンを受けたが、「約1週間にわたって床に伏す」ことになった副反応があり、末梢神経障害がひどく悪化し、「苦痛」や「慢性疼痛」に繋がることになったと語っている。

エリック・クラプトンは2度目の接種で3週間腕が使えなくなったとしており、今もグローヴなしで「冷たいものや熱いものを触れない」と語っている。

彼はワクチンが子どもたちに長期的に与える影響も心配していると語っている。「子どもができない可能性について娘たちと話したんだけど、気にしていなかったね。ワクチンを受けたことのリスクの一つがそれだよね。彼女たちは私のことを見て、『なんで黙っていられないの?』という感じだったけどね」

新型コロナウイルスのワクチンが男女の生殖能力に影響を与える証拠は現時点で示されていない。

彼は「家族からの信頼や愛を失いたくはないけどね」と語りながらも、自身のスタンスで友人を失うことになったと述べている。

「仲間のミュージシャンに連絡を取ろうとしたんだけど、もう連絡を取れなくなったこともあったんだ。電話をもらえないんだよ。もうショートメールもEメールももらえないというね。それは顕著なものだったよ」

インタヴューでエリック・クラプトンはワクチン接種を呼びかける政府広告について「自分としてはサディズムに足を踏み入れたと思うね。バスに乗っている人の写真を見せて、『犠牲者を無駄にしないでください』と言うんだ。ひどいね。すごくダークだよ。まさに迫害だよね」と語っている。

一方、音楽界ではジューダス・プリーストのロブ・ハルフォード、デミ・ロヴァート、ドリー・パートン、クイーンのロジャー・テイラー、オジー・オズボーン、アリス・クーパー、エルトン・ジョン、ウィリー・ネルソンらがワクチンの接種を呼びかけている。

ブリトニー・スピアーズもワクチン接種を受けており、「インターネットでみんなが言っているほど悪いものじゃない」として「何も感じなかった」と語っている。

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