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10位 ラ・プリースト『インジ』

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ブリティッシュ・インディのザ・リバティーンズ以降やザ・ヴァクシーンズ以前が好きならば、以前はサム・イーストゲートとして活動していたサム・ダストの復活には興味をそそられることだろう。彼の昔のバンド、レイト・オブ・ザ・ピアはメンバーの才能を発揮しきれなかった。しかし、『インジ』は確信的で知能的なアルバムとなっており、ジャグウォー・マやケミカル・ブラザーズへのリスペクトが感じられる。遂に、サム・ダストらしい音楽を作ることができた、といったところだ。


9位 サラダ・ボーイズ『メタルマニア』

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サラダ・ボーイズのアルバム『メタルマニア』に収録されている、飛び跳ねるようなファースト・シングル“Dream Date”は、このニュージーランドのインディ・バンドの最も重要な一曲だ。しかし、ここで鍵となっているのはヴァリエーションだ。“Here’s No Use”は1989年のシアトルにてソファーで目覚めた時の音が鳴っている。“I’m A Mountain”はまるで苦悩していた時期のレモンヘッズともいえる。しかし、すべては一貫して愛らしく、破壊的ではないパンク・アルバムとなっている。


8位 シャミール『ラチェット』

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ニューヨークのレコード・レーベル、ゴッドモードからリリースされた『ノースタウンEP』は、DFAレコーズ的なDNAを感じさせ、このラスヴェガス出身の若者のデビュー・アルバムを成功に導いた。『ラチェット』には際立った遊び心がある。特に“On The Regular”では、シャミールは語り手としてとして登場し、アンチ・ポップスターが登場する初期のMTVやポーカーフェイスで歌うソウル、純粋なポップ、そしてインディーズの感性を混ぜ合わせたような、すかしたキャラクターを魅せつけている。


7位 ブリー『フィールズ・ライク』

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パンク・ポップのあるべき姿か? それともコートニー・ラヴに憧れた女性アーティストが率いるバンドの姿なのか? ナッシュヴィル発のブリーにはいろいろな捉え方があるが、とりわけ言えるのは、彼らが偉大なロック・バンドということだ。“Trying”、“Brainfreeze”、“I Remember”は完璧に作り上げられた楽曲となっている。アリシア・ボニャーノのヴォーカルには無上の賞賛を与えても良いだろう。非常に鋭く、無視することのできない声だ。


6.カマシ・ワシントン『ジ・エピック』

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もしあなたがケンドリック・ラマーで、何かスリリングな音楽を作りたいと思っているなら、頼りになるのはカマシ・ワシントンだ。2015年はワシントンにとって、西海岸の音楽界からメジャー音楽界へ近づいた年だった。チャールズ・ミンガスからオーネット・コールマン、サイプレス・ヒルといった音楽的、政治的に有名な彼らさえ、カマシ・ワシントンと比べるとかすんでしまう。彼の右に出る者はいない。

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