今年も様々なドラマを生んだグラストンベリー・フェスティバルが終わったが、どのアーティストが一番観客の心をつかみ、会場のボルテージをマックスに上げ、最も記憶に残るパフォーマンスを行ったのだろうか? 『NME』読者が選ぶグラストンベリー・フェスティバル2015のトップ20アクト、投票結果を発表する。
20位 モーターヘッド
古いことわざ風の言い回しをすれば、最下位にいる者が一番激しくロックする、とでもなるだろうか。モーターヘッドは間違いなく、グラストンベリーで一番激しくロックしていた。ピラミッド・ステージでモーターヘッドが全力のリフを披露した後に続いたのはザ・リバティーンズとフローレンス・アンド・ザ・マシーンだったため、少し強烈だと感じた人もいるだろうが、レミーとバンド・メンバーたちは彼らにしかできないやり方でグラストンベリーを熱狂させたのだ。
19位 マーク・ロンソン
もしもマーク・ロンソンがザ・リバティーンズのサプライズ・パフォーマンスとかぶっていなければ、彼の順位はもう少し上がっていたかもしれない。それでも、彼のパフォーマンスを観に行った人々はテーム・インパラのケヴィン・パーカーからグランドマスター・フラッシュまでゲストが勢ぞろいのステージを観ることができただけでなく、彼らによる今年一番のアンセム(当然ながら“Uptown Funk”のことだ)が投下されるのを観ることができただろう。
18位 ポール・ウェラー
モッズ日和となった日曜日、ポール・ウェラーは古くからの友人であるザ・フーの直前のステージを務めることになった。そして、より実験的なサウンドの最新アルバム『サターンズ・パターン』からの数曲と、往年のヒット曲を織り交ぜたパフォーマンスを行い、フェス最終日の夜の始まりにふさわしいステージを見せた。
17位 カニエ・ウェスト
ヘッドライナーを務めることが大きな話題となったカニエ・ウェストは、パフォーマンス中に自分が「現存する世界で最も偉大なロックスター」だと発言したが、心から賛成できた者はいなかったはずだ。ステージはシンプルで、ボン・イヴェールの登場や、ひどいクレーンに乗ってのパフォーマンスがあったが、順位は17位にとどまった。カニエ・ウェストはこの結果に喜ぶはずはないだろう。
16位 ファレル・ウィリアムス
ヒット曲が好きな人にはファレル・ウィリアムスがぴったりだ。“Get Lucky”や“Happy”、“Blurred Lines”を始め、N.E.R.D時代のヒット曲、さらには自身が制作に携わったネリーの“Hot In Herre”やグウェン・ステファニーの“Hollaback Girl”のカヴァーを次々と歌った。立て続けのヒット曲がやんだのは、バックダンサーのザ・ベイズが肌もあらわなダンスを披露していた時間だけだ。
15位 パティ・スミス
いつの間にか夢の世界に入り込んでしまったのかと強く錯覚させられた瞬間があったのが、ニューヨークのアイコンであるパティ・スミスのステージだ。彼女はダライ・ラマをステージに迎え、彼の80歳の誕生日を祝うために1本のろうそくを立てたケーキを用意し、観客への演説を求めた。それでは会場と一緒に、ダライ・ラマに向けてハッピー・バースデイの歌を歌うとしようか。
14位 ザ・ヴァクシーンズ
かわいそうなことにザ・ヴァクシーンズのステージは猛烈な土砂降りの雨の中で行われた。雨が止んだのは演奏をすべて終えた約4秒後で、4人組は最後まで天気の神様と戦わなければならなかった。しかし、ジャスティン・ヤング率いるこのバンドがトップ20入りしたことを見れば、たったあれほどの雨などファンには気にならないと言うことだろう。
13位 ザ・フー
フローレンス・アンド・ザ・マシーンやカニエ・ウェストといったヘッドライナーと比べると、ザ・フーを取り扱う記事は少なかったかもしれないが、彼らのセットリストはたくさんのヒット曲であふれていた。今年はバンドの結成50年目になるが力強い音は健在で、このロック界の伝説を前にすれば、観客は脱帽せざるを得ない。
12位 ジョージ・エズラ
今年に入って明らかになったが、もしもグラストンベリー・フェスティバルの出演者をスポティファイでの人気順で決めたとすると、ジョージ・エズラはピラミッド・ステージでヘッドライナーを務めることになるという。家で彼の曲を聴いていた大勢のファンがグラストンベリーに参加して、今度はインターネット上で投票しているので、この順位は驚くことではない。ジョージ・エズラよ、よくやった。
11位 ライオネル・リッチー
今年のグラストンベリーで最多となる10万人を超える観客を集めただけに、ライオネル・リッチーにかなりの票が集まることは想像に難くない。では、ザ・コモドアーズの元メンバーであるライオネル・リッチーのパフォーマンスの出来はどうだったのか? 当然のことだが、日曜の午後そのままの軽快さで彼はステージを成功させている。
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