MATT SALACUSE/NME

Photo: MATT SALACUSE/NME

ザ・1975が、セカンド・アルバム『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』で全英・全米ともにアルバム・チャートで初登場1位を記録している。

全英チャートでは、2013年のデビュー・アルバムに続いて2作連続の1位となっており、『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』は初週で58000枚のセールスを記録しており、2位のアデル『25』とは6500枚差となっている。

一方、全米チャートでは、3月3日に今週分のチャートが締め切られ、合算セールスで108,000枚相当のセールスを記録し、バンドにとって初の全米1位となっている。

ザ・1975は2月25日に“The Sound”のミュージック・ビデオを公開しており、ビデオではステージの一部となっているピンクに輝くネオン管の前で4人のメンバーがパフォーマンスを行うというものになっている。パフォーマンスが進むと、見知らぬ者たちがバンドに近づいてきて、バンドに対する批判を行い、その文言が映し出されるというものになっている。そのなかには「ひどい甲高いヴォーカル」「不愉快なテレビを殴ってやれ」「説得力のないエモっぽい歌詞」といったフレーズも含まれている。

ザ・1975は昨年10月にBBCラジオ1のアニー・マックの番組に出演した際、ポップ・ミュージックの現状に憤慨している。バンドのフロントマンであるマシュー・ヒーリーは「この世代のアンバサダーになりたい」と発言しており、「最近のポップ・ミュージックは全然おもしろくないよ。サウンド的にはものすごくバラエティに富んでて豊かなんだけどね……。ただ、本当にいいバンドがいないんだよな。そこがつまんなくってね。死ぬほど退屈してるよ」と語っている。

ザ・1975の今回のイメージ・チェンジに関して、マシュー・ヒーリーは次のように答えている。「俺たちは、自分たちが昔好きだったバンドようになりたかっただけだよ。自己改革を遂げつつも自然な形で進化したんだ」

“The Sound”のミュージック・ビデオはこちらから。

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