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ゲイリー・ニューマンは自身の楽曲の一つがストリーミングで100万回再生されたものの37ポンド(約5200円)しか受け取ってないと語っている。

先日、ユニバーサル・ミュージック、ソニー・ミュージック、ワーナー・ミュージック・グループはデジタル・文化・メディア・スポーツ省による委員会の公聴会に出席して、ストリーミング経済の現状について発言している。

昨年、レディオヘッドのエド・オブライエン、エルボーのガイ・ガーヴェイ、ネイディーン・シャーといったミュージシャンは国会議員に対してストリーミング・サービスの支払いが「音楽の未来への脅威となっている」と警告していた。

ゲイリー・ニューマンは公聴会に出席したわけではないものの、ストリーミング・サービスの支払いに対する自身の考えを明かしている。

「解決方法はシンプルなんだ」と彼は『スカイ・ニュース』に語っている。「ストリーミング企業はもっとお金を支払うべきなんだ。彼らはタダ当然で手に入れているんだ」

「少し前に報告が来たんだけど、僕の楽曲の一つは100万回の再生を超えているんだけど、37ポンドだったんだ。100万回でも37ポンドしか僕には支払われないんだ」

別の例についてゲイリー・ニューマンは次のように続けている。「プリントアウトしたんだけどさ、1年前に報告が来たんだ。ストリーミング・サービスから報告が来てね。見てなかったんだけどさ。プリントアウトしてみたら、30分後に見ても、まだプリントアウトしていたんだ」

「何百ページもあってさ。それで終わってみたら112ポンド(約16000円)だったんだ。プリントアウトする価値もなかったね。30分もプリントアウトしていたからね。すごい数があって、すごいストリーミング数だけど、そこからは何も生まれなかったんだ」

UKはストリーミングで10億ポンド以上の収入が生まれているが、アーティストが受け取るのはそのうちの約16%で、レコード会社が約41%、ストリーミング・サービスが約29%を受け取っている。

ゲイリー・ニューマンは次のように語っている。「トップにいたら、ストリーミング・サービスからたくさん稼げるんだろうけどさ。もしそうじゃなければ、忘れられることになる。報告書をプリントアウトする価値もないんだ」

ゲイリー・ニューマンは通算18作目のアルバム『イントゥルーダー』をリリースすることを発表している。

2017年発表の『サヴェージ:ソングス・フロム・ア・ブロークン・ワールド』に続く新作は5月21日にリリースされる。

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