リンキン・パークはファンが20年にわたって待ち望んでいた未発表曲“Pictureboard”が収録されることを明らかにしている。
“Pictureboard”はライヴ・パフォーマンスのインターバルで流されていたとされており、その存在は知られていたが、正式な音源として聴くことはこれまでできなかった。
今回、マイク・シノダは『ハイブリッド・セオリー』の20周年盤に“Pictureboard”が収録されることを明らかにしている。
オンラインで行われた記者説明会でマイク・シノダは“Pictureboard”について語っている。「ファンは19年か20年にわたって“Pictureboard”を知っていて、その存在は知っていたんだけど、どんなサウンドかは誰も知らなかったんだ」
彼は続けてファンからの要望を受けて、当時ファンクラブでリリースすることを考えたが、サンプリングの許可のためにリリースすることはできなかったと説明している。
マイク・シノダはこの曲へのファンの関心が強くて興味深かったと語っている。「たくさんの曲があるわけだけどさ。この曲にフォーカスが当たるのはなんでなんだろうね。聴いたこともないのにね」
バリー・ホワイトのドラムをサンプリングしている同曲だが、権利関係をクリアにしたと説明している。
マイク・シノダは次のように語っている。「曲名だってファンが思いついたものなんだよね。あのインタールードに名前をつけて、僕にそのインタールードについて尋ねてくるんだ。だから、『君たちの言っていることが違うよ。君たちが名前をつけたんだから。僕はどの曲のことを言っているかも分からないんだ。文字通り君たちが名前を付けたんだよ。僕が思いついたものじゃない』って答えてた」
ギタリストのブラッド・デルソンは亡きチェスター・ベニントンの声が入ったのを聴いた初めての曲だったと思うと語っている。「その可能性はあるけど、僕の記憶が間違ってなければ、多分そうだと思うんだけど、『なあ、こいつどう思う? この音源を送ってきたんだけどさ』なんて言っていたね。嬉しくて泣き出しそうだったよ。何だこれはって感じだったからさ」
「ヴァースでは繊細な感じなんだけど、ティンバーとハーモニクスがあって、ヘヴィなパートではオーヴァートーンされていた。頭から帽子を吹き飛ばされたね。それで『この人には会わなきゃ』となったんだ」
マイク・シノダはファンに“Pictureboard”を聴いてもらうのが「すごく楽しみ」だとして次のように続けている。「何かをするにしても、こうしたことをする価値のある重要さが必要となるわけだけど、今回はまさにその機会だったんだ」
10月9日にリリースされる『ハイブリッド・セオリー:20周年記念盤』の国内通常盤はオリジナル・アルバムの他にもレア音源を収録したBサイドCDが付属するCD2枚組となり、スーパー・デラックス盤は日本国内ではワーナーミュージックダイレクトで予約が受け付けられている。
再発盤には『ハイブリッド・セオリー』期の未発表トラック12曲が収録される。その中から1999年に制作された“She Couldn’t”のデモも公開されている。
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