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ジョニー・キャッシュはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との共演盤『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』が11月25日にリリースされることが決定している。

本作はジョニー・キャッシュの代表曲12曲をロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団がレコーディングしたもので、ドン・リードマンとニック・パトリックが共同プロデュースを手がけ、アビイ・ロードのスタジオ2でレコーディングされている。

アルバムからは“Ring of Fire”の音源が既に公開されている。

「ストーリーテラーとしてのジョニー・キャッシュが私たちに聞かせてきたさまざまな感情、繊細さ、誠実さ、そしてその、人の心をとらえて離さない魅力的なヴォーカルのすべてを、きちんと収められたと思う」とプロデューサーのドン・リードマンは、『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』に寄せた文章で述べている。「独特の演劇性、穏やかな語り口、そして、豊かなバリトン・ヴォイス。アイコン的なアーティスト、ジョニー・キャッシュのすべてが、素晴らしいアレンジのシンフォニーと見事に溶けあっている。アレンジャーのロビン・A・スミスとロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラのメンバーに感謝したい。このアルバムの制作は、共同プロデューサーのニック・パトリックと私にとって、じつにやり甲斐のある仕事だった。ジョニー・キャッシュが誰からも愛されるアーティストとなった大きな要因でもあるそのスピリットとメッセージのすべてをとらえられたと確信している。私たちなりのやり方でそれが達成できことを誇りにも感じている。人間のさまざまな感情を深い魅力にあふれた音楽で表現したジョニー・キャッシュ。そのメッセージは今も多くの人たちに訴えるものを持っている」

ニック・パトリックは次のように続けている。「そういったすべての要素が特異な存在のアーティストをつくり上げた。どのような結果を招くとしても真実を語り、苦しい状況にある人や声を持たない人たちのために語り、音楽を通じて信念を語りつづけた男だ。このアルバム制作に加わる機会を得て、時代を象徴するレコーディング作品に取り組めたことは、私にとって、とてつもない体験となった。ここに収められた曲をじっくりと聴くと、私たちが向きあってきた作品世界の豊かさにあらためて驚かされる。このアルバムを仕上げたことは素晴らしい経験となり、ずっと忘れることがないだろう。重要なプロジェクトを私たちに任せてくれたキャッシュ・ファミリーに心の底から感謝したい」

「私の父、ジョニー・キャッシュは、ある意味で、彼自身がオーケストラ的な存在の人だった。あの太く、豊かな声は、フレンチ・ホーンやチェロの響きと重なるものだったし、豊かな声質と正確な音程は巨匠の指揮するシンフォニーからインスパイアされたものだった」と、ジョン・カーター・キャッシュはライナーノーツで書いている。「今も元気で、新たな創作活動のためにオーケストラとの共演を検討するとしたら、間違いなく、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を選ぶことだろう。父がRPOを聞かせてくれたときのことも覚えている。たしか10歳のころ、二人でニューヨークのフェスティバルに行って、ジェームス・ボンド・シリーズの3本を観たときのことだ。『ゴールドフィンガー』のテーマが聞こえてくると、父は僕に身を寄せてこういった。世界最高のオーケストラ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団だ。父は、RPOの音をちゃんと知っていたのだ。そして、その生涯を通じて、RPOに敬意を払っていた。このようなアルバムが世にでることを知ったら、とても興奮し、喜んだに違いない。ジョニー・キャッシュが尊敬し、高く評価していたオーケストラの音と一つになった形でその代表的作品を紹介できることを誇りに思う」

リリースの詳細は以下の通り。

『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』
2020年11月25日発売予定
オリジナル&書下ろし解説・歌詞・対訳付
SICP-6364
¥2,400+税
1.黒い服の男
2.ゴールウェイ・ベイ
3.北国の少女
4.アイ・ケイム・トゥ・ビリーヴ
5.ア・シング・コールド・ラヴ
6.ザ・ラヴィング・ギフト
7.アイ・ウォーク・ザ・ライン
8.ファーザー・アロング
9.フレッシュ・アンド・ブラッド
10.ザ・ギャンブラー
11.リング・オブ・ファイア
12.ハイウェイマン

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