エミネムはロサンゼルスで開催された第92回アカデミー賞授賞式でサプライズのパフォーマンスを披露している。
リン・マニュエル・ミランダは音響編集賞や録音賞といった音楽に関する賞の紹介役を務め、そこにステージに設置されたセリからエミネムが登場している。
エミネムは2002年公開の映画『8マイル』より“Lose Yourself”をストリングスやバンドと共に披露しており、ケリー・マリー・トランやザジー・ビーツといった豪華な出席者もシンガロングしていた。
その時の模様の一部はこちらから。
Eminem has the Oscars crowd going BANANAS pic.twitter.com/31jEwzKQvv
— Big Cat (@BarstoolBigCat) February 10, 2020
今年のアカデミー賞の主要部門は作品賞と監督賞を『パラサイト 半地下の家族』が獲得しており、主演男優賞は『ジョーカー』でホアキン・フェニックスが、主演女優賞は『ジュディ 虹の彼方に』でレニー・ゼルウィガーが、助演男優賞は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でブラッド・ピットが、助演女優賞は『マリッジ・ストーリー』でローラ・ダーンが獲得している。
一方、エミネムは1月にサプライズでリリースしたアルバム『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』でマンチェスター・アリーナ爆破事件について歌詞で言及しており、多くの有名人からも批判を受けることとなっていた。
これを受けて、エミネムは寄せられている批判に長文で言及している。
「やさしきリスナーの皆様へ。今日の素晴らしい世界において殺人はありふれたものになっていて、私たちの社会はそれに夢中になり、魅了されています。私はそれをからかって、殺人をビートの上に乗せてはいけないだろうかと考えたのです。早計な判断をする前に説明させてほしいのです」
「このアルバムは生真面目な人たちのために作ったものじゃありません。忌々しい殺人の悲鳴に憤りを感じたり、動揺してしまいやすい人には、このアルバムは合わないかもしれません。一部の作品は良心にショックを与えるようなものとなっていますが、前向きな行動を促すかもしれないと思ったのです。残念ながら、実際のところ闇が私たちを覆いかぶさろうとしているのです」
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