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クイーンのギタリストであるブライアン・メイは保守党の歴史的な大勝に終わった12月12日に行われたイギリス下院の総選挙の結果に言及して、この結果は国民として団結していくための「警鐘になる」と語っている。

保守党党首であるボリス・ジョンソンは今回の選挙で議席の大多数を獲得したことを受け、早急に「EUからの離脱を実現」させ、2020年末までにEUと自由貿易協定を結ぶことを目指すと語っているという。

ブライアン・メイは現地時間12月14日、総選挙の結果を受けてボリス・ジョンソンの写真と共にインスタグラムに長文のメッセージを投稿している。

「この人物は一体誰か? これらすべてが何を意味しているか?」とブライアン・メイは投稿を始めている。「僕はみんなからのコメントに目を通しているし、ヨーロッパとの親密な結びつきが間もなく壊されてしまうことを僕らの多くが悲しんでいることは言うまでもない」

「僕らの多くがこれからもEU離脱のことを悲劇的な過ちと見なしていくことになる。だけど、僕は今回の選挙結果が僕らにとっての警鐘になることを信じている」と彼は続けている。「ボリス・ジョンソンや彼の政党を好きか嫌いか、彼に勝利が与えられたプロセスを好ましく思っているか否かはさほど問題ではないんだ。今、この国の人々は断固とした口調で話している。でも、実のところ、僕らには彼の政党などの人々によって選出された新たな首相が生まれ、もう崖の端にいるような不安定な状況ではないんだ」

「ボリス・ジョンソンが大多数の議席を獲得したことで、多かれ少なかれ、彼は今後5年にわたって好きなことをするための力が与えられることになった。彼がこれまでに成し遂げてきた功績を僕らが気に入っていようがいまいが、彼は安定性や力を持った立場から新たにスタートを切る機会を得ることができたんだ。今の僕らがやるべきは彼を信じて見ることだろう。僕らは親切に彼を祝福して、僕らが望むような、正直で信頼に足る、勇敢で思いやりのある政治家に彼がなってくれることを祈ろう」

「僕らは動物愛護家として、イギリスにいる人間以外の動物たちにより良い条件が与えられるよう、明日から彼の扉を叩き続けるつもりだよ。彼が耳を貸してくれることを心から願い、そうしてくれると信じながらね。鈍感な保守党員として認識されることを拒否してきた(元環境相で現ランカスター公領大臣の)マイケル・ゴーヴの周囲には既にまともな味方たちが大勢いる。彼は記憶にある他のどんな環境相よりも動物福祉の改善に貢献してくれたんだ」

「選挙期間におけるメディアの立ち振る舞い方には個人的にウンザリしているんだ。『デイリー・メール』や『ザ・サン』、『テレグラフ』は日を追うごとに不純物を吐き出していたし、僕としては、BBCですらも有毒な中傷や誹謗を撒き散らして、報道の制約を完全に改革することを正当化しようとしていたと思う。だけど、海を隔てた向こう側にいるトランプ氏とは異なり、ジョンソン氏が個人的に中傷に加担していないことは明らかだ」

彼は投稿を次のように締めくくっている。「ボリスにはイギリスを再建するためのふさわしいチャンスが与えられることを願っているよ。否が応でも、僕らはこの与えられた機会のために団結して、決められたことを最大限に活かすために彼をサポートしていかなければならないんだ」

ブライアン・メイの投稿はこちらから。

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Who is this man ? What does it all mean ? Yes – I see many of your comments – and it’s obvious there are hundreds of thousands of us who are sad that our close ties with Europe are now certain to be broken. Many of us will continue to see BREXIT as a tragic mistake. But I believe that this election result is a wake-up call for us. Whether or not we like Boris Johnson, or his party, or the process that has given him this victory, matters very little. The people of this country have now spoken in a very decisive way. We have in effect a new prime minister, now elected by the people as well as his party, no longer insecure, perched precariously on the edge of a cliff. Boris Johnson’s massive majority in Parliament will give him the power to do more or less whatever he wants in the coming 5 years. Whether or not we are impressed by his record to date, he now has the opportunity to make a new start from a position of stability and strength. The decent thing for US to do now is give him the benefit of the doubt. The gracious thing to do is congratulate him and pray that he will become the honest, truthful, courageous, compassionate statesman that we all want him to be. We, as animal campaigners will be knocking on his door from tomorrow onwards, seeking better deals for Britain’s non-human animals, with the sincere hope and belief that he will listen. We already have a very decent ally in many areas in Michael Gove, who has defied being typecast as an insensitive Tory, to make more improvements to animal welfare than any Minister of the Environment in living memory. I’m personally disgusted with the way the MEDIA behaved in this election period – the filth that the Mail and the Sun and the Telegraph spewed out day after day, the poisonous smears and character assassinations that even the BBC promulgated, in my opinion, should justify a complete reform of Press rules. But it was noticeable that Mr Johnson, unlike Mr Trump across the water, didn’t get personally involved in the slander. We wish Boris a decent chance to rebuild Britain. Like it or not, we now have the chance to unite and support him in making the best of what has been decided. Bri

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先日、ブライアン・メイはクイーン+アダム・ランバートとしての来たるツアーを前に、全米ツアーを通じて悩まされていたという踵の痛みを取り除くための手術を受けたことを報告している。

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