Rachael Wright

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ビリー・アイリッシュは新たなインタヴューで鬱との闘いを振り返り、名声を受け入れて「殻から抜け出せた」ことで「解放的な気分」を得ることができたと語っている。

現在17歳のビリー・アイリッシュはCBSの番組「サンデー・モーニング」に出演して、現在も両親と共に生活し、兄にしてコラボレーターのフィニアス・オコンネルと共に楽曲制作を行う拠点にもなっている自宅で司会のガイル・キングによるインタヴューに応じている。

ビリー・アイリッシュはデビュー・アルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』の成功を受けてメンタル面での問題を公の場で語ってきたことで知られている。ビリー・アイリッシュと彼女の家族は今回、セラピーや近しい人々の支援のおかげでメンタル・ヘルスの問題も回復に近づいてきていると語っている。

「最初の頃はレーベルやラジオの人たちが私の曲をかけたがらなかったことを覚えているわ。私のやっていることは悲し過ぎて、誰も共感できないからってね」とビリー・アイリッシュはガイル・キングは語っている。「誰もが人生において悲しみを感じることはあるわけよね。もちろん、幸せや自分自身を愛することに重きを置くのはとても大切だけどね。けど、多くの人たちは自分を愛することができていないのよ」

ビリー・アイリッシュは自分のことを「暗い人」だと思うかという質問に次のように答えている。「いや、そんなことはまったくないわ。私のことを知っている人で、私を暗い人だって思っている人はいないと思う。ありえないわ! 私はずっと笑っているもの」

彼女は次のように続けている。「去年は幸せという感じじゃなかったし、今年の初めの頃もそうだった。浮かない、楽しくない感じだった」

憂鬱な気持ちを抱えていた理由について訊かれると、ビリー・アイリッシュは次のように応じている。「分からないわ。たくさんの理由がある。すべては鬱の治療を受けていたというのがあるけど、それに加えて、こういうことを当時はしたくなかった。外へ出ていくことができなかったし、私がしたかったのは友人たちと一緒にいることだったから、すごくつらかったの」

「この6ヶ月の間で、そういう状態から抜け出すことができたの。あの殻から抜け出せたことは、これまでで最も解放的な気分だったわ」

ビリー・アイリッシュの母親であるマギー・ベアードは彼女が抱えていたメンタル・ヘルスの問題について、音楽に対する愛やキャリアへの献身的な姿勢がそれを乗り越えていく上での助けになったと語っている。

「一番つらかったのは鬱の問題ね」と彼女は語っている。「私たちはいつも、『まだこれを続けたい?』って娘に確認するようにしているの。娘はショウをやるのが大好きで、そのおかげで続けられているの」

ビリー・アイリッシュは番組で自宅の中を案内しており、両親が寝ているというリビング・ルームや、2階にある元々はフィニアス・オコンネルの寝室だった現在はレコーディング・スタジオとして使用している部屋を紹介している。

「妹は常に僕よりも優れていて、とても歯痒さを感じていたよ」とフィニアス・オコンネルは幼少期を振り返り、ビリー・アイリッシュは次のように続けている。「子供の頃は、自分のことをひどいソングライターだって思ってた。彼が本当に良かったから。『ああ、私は本当にひどいわ。彼がこんなにすごいんだから』ってね。彼が私に、私は歌がとても上手いけど、自分は歌が得意じゃないっていうふうに話してくれたことがあった。私たちは正反対の長所を持っているのよ」

ビリー・アイリッシュはこれまでにも過去に抱えていたメンタル・ヘルスの問題について赤裸々に語ってきており、過去にトゥレット症候群を患っていたことも明かしているほか、13歳の時にダンス中に負った怪我が原因で「鬱が始まった」ことも明かしている。

自身のイメージのために鬱を抱えていたと「偽っている」と一部の人々から批判が寄せられていることについては次のように反論している。「そういう意見を見ると傷つくわ。不安定な16歳の少女だったのよ。今は人生で一番の幸せを感じられているけど、この年齢まで生きていられるとは思っていなかったわ」と彼女は米国版『エル』誌に語っている。

自身で初めて監督を務めた“Xanny”のミュージック・ビデオも先週公開されているビリー・アイリッシュについては先日、フィニアス・オコンネルが「実験的」なものになるという彼女の次回作について語っているほか、BTSとコラボレーションしている可能性も示唆されている。

ビリー・アイリッシュは来年UKで大規模なアリーナ・ツアーを行うことも決定している。

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