ノエル・ギャラガーは新たなインタヴューでグライム・アーティストへの敬意を赤裸々に語っている。
ノエル・ギャラガーはYouTubeチャンネル「ファースト・ウィー・フィースト」の番組「ホット・ワンズ」に出演して、激辛の食べ物を食べながらUKにおけるグライム人気の高まりについて語っている。また、ノエル・ギャラガーは同じインタヴューの中で、カニエ・ウェストや映画『トレインスポッティング』のサウンドトラックを断った過去についても言及しているほか、かつてコカ・コーラ社から訴えられた体験についても明かしている。
ノエル・ギャラガーはUKにおけるグライムのムーヴメントについて、自身の子供たちを通じてグライムを知ったことを明かした上で、同ジャンルを「新しいパンク・ロック」になぞらえている。
ノエル・ギャラガーは次のように語っている。「UKではグライムが流行しているわけでね。新しいパンク・ロックになり得ると思うよ……ストームジーやスケプタといったグライムの奴らは自分たちの言葉で話しているという感じがするしさ。アルバムも売れているし、(ストームジーは)グラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーも務めていたりするわけでね」
「彼らは自分たちの言語を使って、好きなようにやっているわけでさ。そこに妥協はないんだ。ストリートで生まれたものなわけで、長く続いてほしいよ」
ノエル・ギャラガーは続けてカニエ・ウェストについて言及して、彼の音楽ではなくインタヴューで彼の存在を知ったとして次のように語っている。「彼の音楽は聴いたことがなかったんだ。最初に知ったのは彼のインタヴューを通じてなんだよ」とノエル・ギャラガーは語っている。「彼は周囲なんて気にかけないと言う感じでね……その後で彼の音楽を聴いたんだ。すごく気に入ったよ」
「アルバムの曲を書いていた時に、カニエに提供することを念頭に置きながら書いていたことがあったんだけどさ。そのうちに、『あいつのことはどうでもいいか』って思ったんだ。あいつのことは忘れて、年間に7億ポンド稼がせてもらおうってね。それで、自分でリリースしたんだ。稼ぎは7000ドルだったけどね」とノエル・ギャラガーは冗談交じりに語っている。
インタヴューにおけるその他の特筆すべき言及として、ノエル・ギャラガーは「電車を観察(スポッティング)」する映画だと思ったために映画『トレインスポッティング』のサウンドトラックへの参加を断ったことについて触れているほか、コカ・コーラ社のコマーシャル・ソングを無意識に「使用」してしまったために同社から訴えられた過去についても語っている。
「誰も教えてくれなかったんだよ……(原作者の)アーヴィン・ウェルシュのことは知らなかったんだ……『トレインスポッティング』と聞いて、『電車を観察するのかよ?』と思ったわけでさ。『ないね。大丈夫かよ、お前』って伝えたんだ。イギリス映画史上に残る映画になるなんて予想だにしていなかったよ」
コカ・コーラ社との訴訟については次のように明かしている。「ある程度のお金をコカコーラに渡した気がするよ……俺はこれまでにも多くの曲を盗んでしまっているんだ。無意識のうちに、加えてしまっているんだよ」
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは9月27日に今年2作目となる最新EP『ディス・イズ・ザ・プレイス』をリリースしている。『NME』は同作について4つ星を付けたレヴューで次のように評している。「マンチェスターの持つ魅力について綴ったトニー・ウォルシュの詩を引用したい。『至極の曲。僕らが歌う最高の曲。スタンドから、僕らのバンドから、この惑星全体を揺らすんだ』。ノエル・ギャラガーは自らがそのような楽曲を作り出したことを間違いなく覚えているだろうが、彼は自身のルーツに立ち返りながらも、それを見知らぬ新しい土地へと導いている」
「オアシスがその大言壮語に見合う勇気をキャリアの後期に持っていたとしたら、果たしてどうなっていただろうか」
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