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リンゴ・スターは通算20作目のスタジオ・アルバムとなるニュー・アルバム『ホワッツ・マイ・ネーム』の詳細を発表して、新作からの新曲となる表題曲“What’s My Name”の音源を公開している。

10月25日にリリースされる本作は現在予約が受け付けられており、本作には元ザ・ビートルズのバンドメイトであるポール・マッカートニーを初めとした多くのゲストが参加している。

本作にはジョン・レノンが手掛けた楽曲である“Grow Old With Me”も収録されており、リンゴ・スターは同曲でポール・マッカートニーと共演している。同曲はジョン・レノンが亡くなる数年前に手掛けた楽曲で、リンゴ・スターがヴォーカルを、ポール・マッカートニーがベースとバック・ヴォーカルを担当している。

リンゴ・スターは“Grow Old With Me”を新作に収録するに至った経緯について、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの『ダブル・ファンタジー』を初めとした多くの名作を手掛けたことで知られる著名なプロデューサーのジャック・ダグラスとの会話がきっかけになったと明かしている。

リンゴ・スターは次のように語っている。「ジャックから当時のジョンのデモ音源を収録した『ザ・バミューダ・テープス』を聴いたことがあるかということを訊かれてね……僕はこれらの楽曲を聴いたことがなかったんだ。ジョンは亡くなる前、僕のことを感情豊かな人だって言ってくれていたんだけどね。僕はこの曲を本当に気に入ったんだ。最善を尽くして歌ったよ。ジョンのことを思いながら、うまく歌うことができたと思っている。最善を尽くしたんだ。僕らの全員がそうだよ」

「それからもう一つ、この曲ではポールにも演奏してほしいと心から思った。そうしたら、彼が快諾してくれてね。ポールはベースを弾いて、僕と一緒に少し歌ってもくれたんだ。そういうわけで、この曲にはジョンもある意味では関わっているし、僕もポールも関わっている。宣伝のための注目集めにやっているわけじゃないよ。ジャックがこの曲のためにアレンジしてくれたストリングをよく聴いてもらえれば、(ジョージ・ハリスンが手掛けた)“Here Comes The Sun”の1フレーズが使われていることが分かると思う。すなわち、この曲にはある意味で僕ら4人が関わっているんだ」

新曲“What’s My Name”の音源はこちらから。

リンゴ・スターの自宅スタジオでレコーディングされた本作には他に、ジョー・ウォルシュやエドガー・ウィンター、デイヴ・スチュワートらが参加している。リンゴ・スターは自宅スタジオでのレコーディングについて次のように述べている。「もう昔ながらのスタジオではレコーディングしたくないと思っているんだ」

「巨大なガラスの壁で区切られているような空間にはもうウンザリなんだよ。ここなら、招き入れた人たち全員と一緒にいられるんだ。街の一番小さなクラブという感じでね。とても気に入っているよ。家にいるわけで、(妻である)バーバラにも挨拶ができるんだからね。僕にとっても、音楽にとっても、すごくいい空間なんだ」

リンゴ・スターは続けて、ドラマーとしての自身について次のように述べている。「10代の頃、母親からいつも『あなたは演奏している時が一番幸せそうね』っていうことを言われていたんだけど、それは今も変わらないんだ。恵まれていると思っているよ。13歳の頃に持っていた夢があって、昨日の晩にもギリシャで友人たちと演奏したし、オール・スター・バンドを30年以上も続けているわけでね。今もまだ興奮しているよ」

一方、ザ・ビートルズは先日、バンドの最後の日々にあった確執と『アビイ・ロード』の後にアルバムを作ろうと話していたことが分かる、ほとんど聞かれたことのないテープの存在が専門家によって言及されている。

ロック史の専門家であるマーク・ルイソンは『ガーディアン』紙に50年前に行われたミーティングのテープを聞かせており、それはバンドのメンバーが言い争うものとなっている。『アビイ・ロード』を完成させた後、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンはサヴィル・ロウにあったアップルの事務所でミーティングを行っている。

「これは意外な事実です」とマーク・ルイソンは『ガーディアン』紙に語っている。「本では常に『アビイ・ロード』が最後のアルバムであり、彼らはアーティスティックな高みを目指して、ザ・ビートルズから離れたがっていたと言われています。でも、違うのです。彼らは次のアルバムの話をしていました。そして、ジョンがバンドを解散したがっていたと言われていますが、これを聞くと違います。これは私たちが知っていると考えていたことの多くを書き換えるのではないですか?」

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