オーストラリアのニューカッスル大学は博士課程の学生に向けて「ヘヴィ・メタル地理学」の研究のための奨学金を設置することを発表している。
この奨学金は年間2万7596オーストラリア・ドル(約208万円)が博士課程の学生に給付されるというもので、合格者は「ヘヴィ・メタル文化の社会地理学」の研究を行えるという。
奨学生の募集人数は国内の学生2名、留学生1名となっており、研究領域としてはヘヴィ・メタルのほかにも「ホームレスと共済」、「ヴィーガン地理学」、「非学校教育と幼少期の可能性について」などがある。
ヘヴィ・メタルの学位については次のように説明されている。「独自のシーンが世界中で形成されてきたなかでヘヴィ・メタル・バンドはその大部分が北部地域の国を出自としています」
「イギリスとの歴史的な関係性もあり、世界の中でも独自の進化を遂げてきたオーストラリアには、植民地支配国と類似したカルチャーが存在しています。ヘヴィ・メタル文化の中心地から地理的に離れてはいるものの、オーストラリアは情熱をもって独自の方向性を確立させ、著名なバンドをこれまでに何組も輩出しています」
奨学金についての詳細はこちらから。
https://anarchistgeography.com/news
ニューカッスル大学で人文地理学の学長を務めるサイモン・スプリンガーは『ケラング!』誌に次のように語っている。「最近になってようやくメタルの分野の研究を始めた長年のメタル・ファンとして、今回の試みはこの分野における私の研究をさらに広げる絶好の機会になると思いました。私が博士課程で勉強をしていた当時に、メタルの研究もれっきとした学問の探究だと誰かに言ってもらえていたらとしたら、間違いなく喜んでいたでしょう」
「このような特定の分野への基金はほとんどなく、ヘヴィ・メタルの地理学の研究に興味を持ってくれる人が果たしているのかどうか、募集をかけてみたいと思ったのです」
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