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エルトン・ジョンと俳優のタロン・エガートンは映画『ロケットマン』がロシアで検閲を受けたことに言及している。

ロシアの配給会社は「同性愛のプロパガンダ」を禁止する法律に抵触するとして『ロケットマン』から同性間の性描写や男性同士のキス・シーンをカットされたと報じられている。

報道によれば、同性愛の描写を抑える目的で合計約5分間にわたるシーンが削除されているという。

検閲のニュースは著名なロシア人批評家のアントン・ドーリンによって報じられており、彼は自身のフェイスブックに次のように綴っている。「男性同士のキスやセックス、オーラル・セックスを含むすべてのシーンがカットされました……最もひどいのは、フィナーレの部分から最後のシーンがカットされているということです」

https://www.facebook.com/adolin3/posts/10217933250419109

アントン・ドーリンによれば、エルトン・ジョンが夫と共に生活しながら子供を育てていく決断をするというオリジナル版のシーンが、ロシア版では彼がエイズのための基金を設立し、長年の音楽的なパートナーとの仕事を続けていくという描写になっているという。

「申し訳ない、エルトン」とアントン・ドーリンは投稿を締めくくっている。

エルトン・ジョンや映画『ロケットマン』の制作チームはロシアでの検閲に反応を示し、シーンのカットに反対する声明を共同で発表している。

「今日初めて私たちの知るところとなった、ロシアのマーケットのために現地の法律に甘んじ、『ロケットマン』の検閲を許すという決断を可能な限りの強い言葉で拒否します」と声明には綴られている。「勇敢で力強いパートナーであるパラマウント・ピクチャーズは、私たちにエルトン・ジョンの驚きに満ちた人生のありのままを忠実に描いた映画を作ることを許してくれました」

「特定のシーンを編集し、私たちが意図していた形で映画を観てもらう機会をオーディエンスから奪うという地元の配給者による決断は、私たちが住む世界における依然とした分断や1人の人間の間の愛を認めないという残酷さが悲しくも反映されたものです」

「私たちは、橋が架けられることやオープンな会話がなされるようになることを信じており、世界中の人々の話に平等に耳が傾けられるようになるまで、障壁をなくすための取り組みを続けていきます」

声明の全文はこちらから。

エルトン・ジョン役の演技が称賛を集めている主演のタロン・エガートンも自身のソーシャル・メディアでこの一件に反応を示しており、次のように綴っている。

「ロシアのマーケットのために映画の検閲を余儀なくされたという決断に失望しています」とタロン・エガートンは声明に綴っている。「国内での公開日であった今日という日に、このことを間接的に伝え聞いたということにも失望しています。私は絶対にこのような決断を許容しませんし、事前に知らされず、このことに抗議する機会を与えられなかったことに失望しています。愛は愛なのです。決して妥協はしません」

一方、クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』は今年3月、中国で同性愛の描写をカットして公開されている。

クイーンの伝記映画である映画『ボヘミアン・ラプソディ』は1985年のかの有名なライヴ・エイドでのパフォーマンスに至るまでのフレディ・マーキュリーの生涯を描いたもので、フレディ・マーキュリーが男性とキスするところも描かれている。

『ロケットマン』からは先日、“Your Song”が誕生する瞬間を描いたシーンが公開されている。

公開されたシーンは、エルトン・ジョンが名曲“Your Song”を誕生させた瞬間を描いたもので、タロン・エガートン演じるエルトン・ジョーがジェイミー・ベル演じるバーニー・トーピンと共に実家のピアノで同曲を完成させ、スタジオで同曲をレコーディングするまでを描いたシーンとなっている。

公開された映像はこちらから。

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