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ニルヴァーナのカート・コバーンは元マネージャーが刊行した新たな著書の中でパール・ジャムのことを羨んでいた過去が明かされている。

ニルヴァーナの元マネージャーであるダニー・ゴールドバーグはカート・コバーンが亡くなってから25年となることを受けて『サーヴィング・ザ・サーヴァント:リメンバリング・カート・コバーン(原題)』と題した書籍を4月2日に刊行している。

ダニー・ゴールドバーグは1990年から1994年にかけてニルヴァーナのマネージャーを務めていた人物で、レッド・ツェッペリンやボニー・レイットらのマネージャーを務めていたことでも知られている。

音楽サイト「AVクラブ」に掲載された『サーヴィング・ザ・サーヴァント:リメンバリング・カート・コバーン』のレヴューによれば、ダニー・ゴールドバーグは本書の中で、MTVで当時、パール・ジャムのミュージック・ビデオがニルヴァーナのミュージック・ビデオの3倍の回数放送されていたとのことで、彼はカート・コバーンがそのことに対する不満を自身に漏らしていたことを明かしている。

「カートはニルヴァーナをピクシーズと同じくらいビッグにしたいだけだと、ことあるごとに言っていました」とダニー・ゴールドバーグは著書の中で記している。「おそらくカートにとっては(パール・ジャムのミュージック・ビデオのほうが多く流れていることが)不本意なことで、彼はどうすれば音楽のリハーサルに向けていたのと同じ激しさで成功に対処できるのかを常に考えていました」

同じ時代に活躍したライバル同士として知られるニルヴァーナとパール・ジャムのフロントマンであるエディ・ヴェダーだが、彼らは1992年に出演したMTVビデオ・ミュージック・アウォーズのバックステージで、一緒にダンスを披露したことで知られている。また、エディ・ヴェダーは1994年4月にカート・コバーンのイニシャルである「K」と書かれたTシャツを着て「サタデー・ナイト・ライヴ」に出演して、同月に亡くなったカート・コバーンに追悼の意を捧げている。

一方、ダニー・ゴールドバーグは先日、新たなインタヴューでカート・コバーンについて野心的な人物だったと語っている。

『ワシントン・ポスト』紙のインタヴューに答えたダニー・ゴールドバーグは妻のコートニー・ラヴとの会話を振り返りながら、カート・コバーンは世間的なイメージとは違う部分があったことを明かしている。

「コートニーと話をした時、彼女はこう言ったんだ。『私たちは二人とも、本当に野心的だった。私の頭の中ではニルヴァーナを倒してやるつもりだったのよ』ってね。それから一呼吸置いて、『分かるでしょ。カートも同じくらい野心的だったわ。少し上手に隠してただけなの』って言ってたよ。だけど、こういうのも彼のアートの一部なんだ。成し遂げたいことを達成するために非常に集中していたし、自分をコントロールできていたんだ」と彼は語っている。

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