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マイケル・ジャクソンの遺産管理団体は、ドキュメンタリー作品『リーヴィング・ネヴァーランド(原題)』をめぐって1億ドル(約110億円)の賠償をHBOに求めているという。

4時間、2部構成のこの作品はウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックがマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けていたと訴えている件に焦点を当てている。2人は少年時代にマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けていたと語っている。ジェームズ・セーフチャックとウェイド・ロブソンの2人は、マイケル・ジャクソンが亡くなった際、その遺産管理団体に対して民事訴訟を起こしたが、遺産管理団体は歌手の行いに対して法的責任を負うことはできないとして、2017年に2人とも訴えを棄却されている。

マイケル・ジャクソン遺産管理財団は、『リーヴィング・ネヴァーランド』を放映することが1992年に局とマイケル・ジャクソンが結んだ非批判条項に反していると主張しているという。

訴訟では局が『マイケル・ジャクソン・イン・コンサート・イン・ブカレスト:ザ・デンジャラス・ツアー』を放映した際、将来的にいかなる番組においてもマイケル・ジャクソンを批判しないことで合意したと述べられている。

53ページにわたる告訴状ではHBOに対して公的仲裁プロセスへの参加を呼びかけているといい、作品について「もう存在しないために自己防衛できない無実の男を恥知らずにも搾取するための、十分吟味されていない長時間に及ぶ一方的なプロパガンダ」と述べている。

マイケル・ジャクソン財団の弁護人であるハワード・ヴァイツマンは『デッドライン』に対して次のように語っている。「HBOは『リーヴィング・ネヴァーランド』を正当な情報筋によるものにし、事実確認を行い、フェアでバランスのとれた表現にすることを確実にできるはずだったし、そうすべきです」

訴訟ではHBO代表者で、1992年の段階で局のシニア・ヴァイス・プレジデントであったリチャード・プレプラーの名前が挙げられ、契約について「知っていなければならない、もしくは、知っているべきである」と述べられている。

このドキュメンタリーはイギリスでは3月6日・7日にチャンネル4で放映される予定で、ダン・リードが編集を務めている。ダン・リードは以前マイケル・ジャクソン遺産管理財団からの批判に対し、次のように語っている。「プロのドキュメンタリー制作陣による徹底的な調査に基づいた4時間におよぶドキュメンタリーで、複雑なストーリーを伝えるもので、実際のところ複雑なストーリーになっています」

「映画の中ではまったくジャクソンについて描写していません。これは2つの家族の物語であり、マイケル・ジャクソンは要素の一つに過ぎないということが観れば分かります。マイケル・ジャクソンについてはコメントしません。これはマイケルについての映画ではありません……映画自体は性的虐待の扱い、どうやって性的虐待が起こって、その結果が人生にどう影響を及ぼすかを扱っています」

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