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ライアン・アダムスは当時未成年だった女性を含む女性たちからの、感情的・精神的な虐待や支配的な嫌がらせを受けたという一連の告発を否定している。

ライアン・アダムスはフィービー・ブリジャーズや元妻のマンディ・ムーアらによる告発記事が『ニューヨーク・タイムズ』紙に掲載されている。ライアン・アダムスは弁護士のアンドリュー・B・ブレトラーを通じて、一連の告発について「極めて深刻で突飛な疑惑」であり、「個人的、もしくは仕事の面で彼に失望」した「不満を持った人々の不平」に過ぎないと否定している。

フィービー・ブリジャーズは『ニューヨーク・タイムズ』紙で、2014年にライアン・アダムスと会った際に彼のスタジオに招待されたと明かしている。ライアン・アダムスはフィービー・ブリジャーズとのアルバムをリリースすることについての話し合いの場を持った後で、思わせぶりなメッセージを送ってくるようになったのだといい、その後、短期間の交際に発展したという。

ボーイジーニアスやベター・オブリヴィオン・コミュニティー・センターにも参加しているフィービー・ブリジャーズによれば、交際をスタートさせてから1週間と経たないうちにライアン・アダムスから結婚を持ち出され、ヨーロッパ・ツアーで彼の前座を務めることを持ちかけられたという。フィービー・ブリジャーズによれば、ライアン・アダムスはその後間もなくして彼女に執着するようになり、自身に常に居場所を教えることや、テレフォンセックスをするためにイベントから出るように言われ、すぐに返信を返さなければ自殺すると脅迫されるなど、精神的な嫌がらせを受けるようになったのだという。

ライアン・アダムスはフィービー・ブリジャーズと別れた後で、彼女のリリースに協力的ではなくなり、ツアーで前座を務めるという話も破談になったという。ライアン・アダムスはその後、2015年に自身のレーベルであるパックス・アムからフィービー・ブリジャーズの楽曲を3曲リリースしている。ライアン・アダムスはその後も彼女に仕事を持ちかけ、2017年にはツアーの前座を務めてもらえるようオファーしたのだといい、フィービー・ブリジャーズはマネージャーとの入念な話し合いの末、デビュー・アルバムのリリース前のプロモーションとして彼の前座を務めることに同意したのだという。

「その初日に、私は彼からホテルの部屋に何かを持って来るように頼まれました」とフィービー・ブリジャーズは『ニューヨーク・タイムズ』紙に語っている。「私が部屋に向かうと、彼は素っ裸で私を待っていたのです」

フィービー・ブリジャーズの他にも2人のシンガーソングライターの女性が彼女と同じような仕打ちを受けたと主張している。二人は報復を恐れて匿名で取材に応じている。

ライアン・アダムスはフィービー・ブリジャーズの主張に反論して、弁護士を通じて彼女との関係は「短期間の合意の上での関係」だったと述べ、思わせぶりのようなメッセージは送っていないと否定している。ライアン・アダムスは彼女のリリースを保留にしようとしたことや、ホテルの部屋での出来事についても否定している。

ライアン・アダムスの元妻であるマンディ・ムーアもまた、彼から精神的な虐待を受けたと告発している。マンディ・ムーアは結婚した翌年の2010年にライアン・アダムスから次のアルバムの話を持ちかけられたとして、定期的に楽曲を一緒に書いていたものの、アルバムの話が実現することはなかったと明かしている。マンディ・ムーアによれば、ライアン・アダムスは彼女のためにスタジオをブッキングしていたものの、最終的には他の女性アーティストのために使われたのだという。

マンディ・ムーアによれば、彼女はライアン・アダムスから「(自身は)楽器を弾けないから本物のミュージシャンではない」と言われていたのだという。彼女はまた、マンディ・ムーアがその当時のマネージャーと離れた後で、ライアン・アダムスから彼以外のプロデューサーやマネージャーと仕事をしないよう言われていたことを明かしている。「彼の支配的な行動のせいで、20代の半ばから後半という、収入を上げる可能性を秘めた極めて重要な期間に、音楽業界で新しい関係を築くことができなかったのです」とマンディ・ムーアは明かしている。2人は2016年に離婚している。

ライアン・アダムスは弁護士を通じて、マンディ・ムーアの主張は「自分たちの関係について自身の考えとはまったく異なって」おり、彼女のキャリアを積極的にサポートしようとしていたとしているほか、他の人々との仕事を妨げようとしたことはなかったと否定している。

また、エイヴァという名前の新進のミュージシャンも記事の中でライアン・アダムスを告発しており、彼とは当時まだ14歳だった2013年に出会ったことを明かしている。彼女はライアン・アダムスと面と向かって会ったことはないものの、彼からは生々しいメッセージが送られてきていたとしているほか、テレビ電話の最中に下半身を露出されたこともあると主張している。

『ニューヨーク・タイムズ』紙が入手したメッセージによれば、ライアン・アダムスはエイヴァに自身との会話を秘密にしておくよう頼んでいたほか、彼女が18歳であることを証明してくれるように何度か促していたという。ライアン・アダムスは彼女にIDを見せてくれるよう頼んだこともあるものの、彼女がIDを見せることはなく、実年齢よりも高い年齢を彼に伝えたこともあったという。エイヴァが16歳になろうとしている頃には、ライアン・アダムスから「今後、君の写真を見ることはない。君は僕を驚かせてくれたよ」というメッセージが送られてきたという。同紙によれば、ライアン・アダムスは彼女の身体のパーツにちなんで名付けたペットも飼っていたという。

一連のやりとりの中で、ライアン・アダムスは「誰かにこのことを知られたら、R・ケリーみたいだって言われそうだな」というメッセージを送っていたこともあるという。『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、ライアン・アダムスはそのメッセージを送った10分後に次のようなメッセージを送っているという。「君が自分の乳首を触っているところが見たいんだ」

エイヴァによれば、ライアン・アダムスとのメッセージのやり取りを始めた頃に自身のキャリアについて話したことがあったといい、ライアン・アダムスから10代の子とバンドを組むことを持ちかけられ、彼がプロデュースを手がけることを提案されたことがあったという。エイヴァによればライアン・アダムスからその後改めて同様の提案があったものの、ミュージシャンになることは考えていなかったために断ったという。

ライアン・アダムスは弁護士を通じて、「ファンやミュージシャンを志す多くの人々とコミュニケーションを取る」ことはあるものの、「音楽を離れたところで誰かとオンライン上でやりとりした記憶はない」とコメントしている。また、弁護士は彼女が未成年であったことをライアン・アダムスは知らなかったとして、彼女がクラブでパフォーマンスしていたことや当時の写真を理由に「20歳くらい」だと思っていたと主張している。

弁護士のアンドリュー・B・ブレトラーは次のように述べている。「アダムス氏は、未成年であることを知っている相手とオンライン上で性的なやり取りをしたことはないと明白に否定しています」

ミュージシャンのコートニー・ジェイもライアン・アダムスを告発した一人で、彼女は35歳だった2013年にツイッターのダイレクト・メッセージで彼にコラボレーションを呼びかけ、彼と初めて会うことになったのだという。コートニー・ジェイによれば、彼と仕事についてのアイディアを話し合っていた中で、次第にライアン・アダムスが彼女の見た目について話し始めたという。コートニー・ジェイはライアン・アダムスからのアプローチを拒否することができず、性的な関係は結ばなかったものの、最終的には同じベッドで寝ることを余儀なくされてしまったと主張している。彼女はその後、ライアン・アダムスの振る舞いをどう感じたかについて彼に直接電話で話をしたとも明かしている。

ライアン・アダムスの弁護士は2人が「ライティング・セッションの後で同じベッドに寝たことはない」としているほか、彼女が電話でしたと主張している会話についても否定している。

ライアン・アダムスの元フィアンセであるミーガン・バターワースもまた、彼から支配的で精神的な嫌がらせを受けたと主張しており、彼から関わる人々や一緒に仕事をする人々を制限されたと語っているほか、彼から手を出されたことはないものの、身体的な脅迫や物を破壊するなどの行動があったと主張している。

ミーガン・バターワースは2018年に彼と破局した後で、彼から自殺や訴訟をほのめかすメッセージや電話、メールが何百件も届いたことを明かしている。ライアン・アダムスは弁護士を通じて、彼女に対して支配的な振る舞いや身体的な脅迫はしたことがないと否定している。

今年、ライアン・アダムスのアルバムを3枚リリースする予定となっているキャピトル・レコードや、彼の元マネージャーであるジョン・シルヴァは一連の疑惑に対するコメントを拒否している。

ライアン・アダムスは『ニューヨーク・タイムズ』紙の記事が出た後でツイッターを更新しており、「無意識のうちであれ、傷つけてしまった」方々に「心から、無条件に謝罪します」としている一方で、記事については「腹立たしいほどに不正確」として批判している。

「詳細が誤って伝えられているものもありますし、誇張されているものや、明らかな嘘の情報もあります」とライアン・アダムスはツイートしている。「未成年だと知っていたら絶対に不適切なやり取りはしません。以上」

ライアン・アダムスは続けて「できる限りの最高の男になる努力をする決心をした」として、「みんなが思いやりを持って、理解してくれて、癒しを得られることを願っています」と続けている。

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