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ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーは初めてキスを見た時の経験が自身のセクシャリティや男性性に対する印象を形成することになったと語っている。

マット・ヒーリーはインタヴューの中で、母親であるデニス・ウェルチが出演していた舞台のバックステージで初めて見ることとなったダンサー同士のキスを振り返っている。

「初めて見た情熱的なキスは、2人の男性がしていたものだったんだ」とマット・ヒーリーは『ショートリスト』誌に語っている。「あの時のことは鮮明に覚えているよ」

「すごく濃密なもので、自分もああいう濃密なものが欲しいって思ったんだ。今考えると、子供の目の前でやるにはエロティックでセクシャルなものだったと思うけどね。俺はそれを見て、ただセクシーだなって思ったんだ。子供の頃って、大人の人たちがキスしているのを見ると、『あれは何だろう? どういう気持ちになるんだろう? 僕はあんなこと誰かとしたことあったっけな』っていう風に思うわけでね。僕の中での男性性の定義は、セクシャリティについての最初の考え方に基づいていると思うんだ」

マット・ヒーリーは続けて、自身のセクシャリティを自覚するまでの経緯について言及している。「そうだな、セクシャリティは社会が構築するものなのかっていうことを考えると、当然、そうではないわけでね。けど、子供の頃に周囲にいた、成功した人たちだったり好きなことをやっているような人たちは、ほとんどの人がゲイだったよ」

「自己認識の自由は、表現の自由と繋がっていると思うんだ。俺は彼らのことを除け者だったりアウトサイダーとしては見ていなかったし、むしろ自分にものすごく正直な人たちだと思っていたよ。すごく素敵なことだと思ったね」

「こう思ったこともあったよ。『もしかしたら俺みたいな派手な奴は普通じゃないのかな? 俺みたいな奴はゲイの世界でも変わった奴なんだろうか?……あれ、それってどういう意味だろう? 俺は少しゲイな部分があるのかな?』ってさ。けど、そのあとでこう思うんだ。『違うな。そうやって決まるものじゃない! 誰とセックスがしたいかだ』ってね」

ザ・1975は11月30日にニュー・アルバム『ネット上の人間関係についての簡単な調査』のリリースを予定しているほか、来年にはUKでアリーナ・ツアーを行う予定となっている。

また、ザ・1975はアルバムのリリースを記念して、現地時間11月29日にキングストンにあるプリズムで開催されるバンケット・レコードのイベント「ニュー・スラング」でインストア・ライヴを行うことが発表されている。

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