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ペット・ショップ・ボーイズのニール・テナントは、今は亡きジョージ・マイケルとの心あたたまる逸話を明かしている。

ニール・テナントは『ガーディアン』紙とのインタヴューの中で、ジョージ・マイケルと近しい間柄にあったわけではなかったものの、2016年に亡くなった彼との出会いから30年後に再会していたことを明かしている。

現在64歳のニール・テナントは、1982年に音楽誌『スマッシュ・ヒッツ』の取材でジョージ・マイケルにインタヴューをしたことを明かした上で、最後に彼と会ったのは2012年に開催されたロンドン・オリンピックの閉会式だったことを明かしている。

ニール・テナントは次のように語っている。「僕らは移動式の楽屋の中にいたんだけどさ、隣にいた人が大音量で音楽を流していてね。それで、ツアー・マネージャーに『彼に音量を下げるよう頼んできてもらえないかな?』って頼んだんだ」

「すると、突然扉がガチャっと開いて、刑務所に入ってからは会ってなかったジョージが入ってきてね。『音量を下げるように言ってきたのかい?』と言うから、『ああ、そうなんだ』って答えたんだ」

「すると、ジョージから『ハグしてくれないか』って言われてね。ジョージは自分の楽屋に戻ると、ステレオで(ペット・ショップ・ボーイズの)“West End Girls”を大音量でかけたんだ」

ニール・テナントはジョージ・マイケルが亡くなったことを知った時のことについて、悲しみや「怒りに近い感情を覚えた」として、彼の死は大きな損失だったと振り返っている。

ジョージ・マイケルは2016年のクリスマスの日に自宅で静かに息を引き取っている。『NME』の記者であるマーク・ボーモントは追悼記事の中でジョージ・マイケルについて次のように述べている。「マイケル・ジャクソンの軌跡を辿るかのように、ティーンエイジャーによるポップの爆発ともいうべき大成功を収めた80年代の伝説、ワム!からスタジアムを埋める成熟したソロ・キャリアへと変貌を遂げ、そのキャリアはロビー・ウィリアムスのようなミュージシャンのモデルとなり、ポップ・ミュージックにおけるあらゆる一流のシンガーたちによって目指すべきものとなった」

ニール・テナントは、自身の歌詞を集めた詩集『ワン・ハンドレッド・リリックス・アンド・ア・ポエム・バイ・ニール・テナント(原題)』を11月1日に刊行する予定となっている。

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