ポール・マッカートニーは欧州議会の議員に対して、提案されている音楽著作権に関する規定の変更を支持するよう訴えている。
欧州議会の議員たちは、現地時間7月5日に著作権に関する法改正の是非を問う投票を行う予定で、もしも改正されれば、YouTubeなどのウェブサイトやアプリなどにユーザーがアップロードするすべてのコンテンツに著作権が発生することになる。改正案については、一部から検閲に喩えられるなど、批判の的となっている。
しかしながら、ポール・マッカートニーは法改正に賛成の姿勢を見せており、欧州議会に宛てた公開書簡の中で次のように綴っている。「音楽や文化は大切なものです」とポール・マッカートニーは綴っている。「それらは私たちの心であり魂なのです。しかしながら、それは自然にできあがったものではありません。多くの人たちのハードワークが必要なのです。重要なのは、音楽は雇用も産み出しているということであり、ヨーロッパ各地での経済成長やデジタル革新に貢献しているということなのです」
ポール・マッカートニーはまた、「ヴァリュー・ギャップ(価値認識のズレ)が音楽の生態系を破壊している」として、次のように続けている。「私たちには、あらゆる人々にとって公平で持続可能なインターネットが必要なのです」とポール・マッカートニーは語っている。「しかしながら、ユーザーがコンテンツをアップロードできる今日のプラットフォームの中には、自分たちの利益は享受する一方で、アーティストや音楽クリエイターたちには公平に補完してくれないものもあります。ヴァリュー・ギャップとは、これらのプラットフォームが音楽から派生すると考えている価値と、彼らがクリエイターに対して支払う対価の間の溝のことなのです」
ポール・マッカートニーの公開書簡は、世界中の1,300を超えるレコード会社が所属する 国際的なレコード業界団体、IFPI(国際レコード・ビデオ制作者連盟)によって公開されている。
ポール・マッカートニーによる公開書簡はこちらから。
EU set to vote on 2 years of work on EU copyright directive. Over 1,000 recording artists – inc @PlacidoDomingo, @JamesBlunt, @cabrelfrancis, @Vienna_Phil, @udolindenberg & now the legend Sir @PaulMcCartney have called on their MEPs.
Vote YES (Tomorrow, 12pm CET) #ValueGap ???????? pic.twitter.com/vE8adCNs4I
— IFPI (@IFPI_org) July 4, 2018
一方、ポール・マッカートニーは先日、ニュー・アルバム『エジプト・ステーション』を9月7日にリリースすることを発表している。アルバムはグレッグ・カースティンがほとんどのプロデュースを手がけ、ワンリパブリックのライアン・テダーが1曲のプロデュースを手がけており、アルバムからは“I Don’t Know”と“Come On To Me”の2曲が公開されている。
現在76歳のポール・マッカートニーはまた、“FourFiveSeconds”でのカニエ・ウェストとの共作についても語っており、カニエ・ウェストがほとんどの時間をキム・カーダシアンの写真を見るのに費やしていたことを明かしている。
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