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モリッシーは物議を醸している新党のフォー・ブリテン党を支持する理由について語っているほか、先日逮捕されたイングランド防衛同盟の創設者であるトミー・ロビンソンに対するメディアの扱いについて「ショッキング」だとしている。

モリッシーは、今年4月に物議を醸したインタヴューの中で人種差別主義やイスラム教の「ハラル認証(肉などの食品における、イスラム教の教えに即しているか否かについての基準)」とISISとの関連について語っている。また、モリッシーはヒトラーについて「左翼」だったと語っているほか、ロンドン市長のサディク・カーンについては「まともに喋ることができない」としている。モリッシーはその後、イギリスの極右政党である「フォー・ブリテン」党への支持を表明する公開書簡を投稿し、その中で人種差別やファシズムについて「軽蔑する」と綴っている。

モリッシーは今回、ブログサイト「Tremr」でフィオナ・ドッドウェルのインタヴューに応じ、自身の政治的なスタンスについて説明しているほか、思想の違う者同士の間でもオープンに議論がされるようになるべきだと語っている。

「僕は今、アン・マリー・ウォーターズが率いる『フォー・ブリテン』という新党を支持しているんだ」とモリッシーは語っている。「どこかの政党に投票するのは僕の人生で初めてのことだよ。僕もようやく希望が持てたんだ。与党が保守党から労働党になって、また保守党に変わって、労働党に戻るっていうのを繰り返すのは、無意味だと思っているんだよ」

「フォー・ブリテンはいかなるメディアの支援も受けていないし、よくある子供みたいな人種差別主義者呼ばわりの批判をされてきた。だけど、人種差別主義者という言葉は、『私に同意しないならあなたは人種差別主義者です』っていうこと以外にはもはや意味のない言葉だと思っているんだ。人々はこんなにもすっかりバカになってしまうんだよ」

モリッシーは続けて、政治的な領域にも言論の自由がもっと必要だとしている。「他の政党が多様な意見を容認していない一方で、アン・マリー・ウォーターズは現在のイギリスのあらゆる側面についてオープンに議論できることを目指しているんだ。彼女はサッチャーに人間味を持たせたような人なんだよ……もしもそういう表現があるならだけどね。彼女には絶対のリーダーシップがあるし、台本を片手に演説することもない。彼女はイギリスの品位や言論の自由を信じていて、UKの国民全員が同じ法律の下で暮らせることを願っているんだ」

モリッシーは続けて、移民による集団強姦の裁判を裁判所の前で生中継していたことで「秩序を乱した」として逮捕されたトミー・ロビンソンに言及している。「僕はこれを切実な問題と思っていてね。なぜなら、今では労働党も保守党も言論の自由を信じていないわけでね……例えば、トミー・ロビンソンに対するショッキングな扱いを見てみてくれよ」

彼は次のように続けている。「メディアがアン・マリー・ウォーターズを望んでいないことも、彼女の面を汚したいと思っていることも分かっているよ。だけど、彼らは間違っているし、彼女にはチャンスを与えるべきなのであって、オープンな議論を望んでいる人たちを人種差別主義者と批判することを止める必要があるんだよ。さっきも言ったように、この国は左翼が右翼になって、右翼が左翼になってっていう完全な入れ替わりを繰り返しているわけで、これは今のイギリスがいかに惨めなものかを示していよね」

モリッシーは先日、自身に向けられている差別的だとする批判に対し、次のように反論している。「僕は人種差別を軽蔑する。僕はイスラム教徒の友人のためなら何だってするし、彼らも僕のために何だってしてくれることを知っている」

「こういう視点から考えれば、我々の安全を守ってくれるイギリスの政党はたった1つしかないんだ。それはフォー・ブリテンなんだよ」と彼は続けている。

一方、モリッシーは今夏にUKツアーを行うことを発表している。

モリッシーは7月にマンチェスターのキャッスルフィールド・ボウルで2公演を行うほか、エディンバラ、ポーツマス、レディングでも公演を行うことが決定している。

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