GETTY

Photo: GETTY

スマッシング・パンプキンズは新曲が90年代の「クラシックな」アルバムを彷彿とさせるとし、今回の再結成について「かつてないほどに幸せ」だと語っている。

ビリー・コーガン、ギタリストのジェイムス・イハ、ドラマーのジミー・チェンバレン 、そして長年のコラボレーターであるジェフ・シュローダーという布陣でスマッシング・パンプキンズは再結成することを先日発表している。一方、オリジナルのベーシストであるダーシー・レッキーは参加しておらず、両者の確執が続いていた。

スマッシング・パンプキンズは先日、レコーディングが終わったことを明かしており、2枚の4曲入りEPとしてリリースすることを予告している。バンドが再結成されて以来、最初のロング・インタヴューとして、ビリー・コーガンは『ニューヨーク・タイムズ』紙にバンドにとって今回の再結成がいかに「最も幸福な時間」であるについて語っているほか、新たに取り組んでいる楽曲が90年代の全盛期を彷彿とさせるものであることを明かしている。

「このユニットが物別れに終わったところに立ち返っているんだ」とビリー・コーガンは来たるEPについて語り、バンドの歴史の中でも最も苦悩に満ちて情緒的な曲が書かれた『メロンコリーそして終わりのない悲しみ』期に体現していたキャラクター「ZERO」の思考回路を取り入れたことを明かしている。

プロデューサーを務めたリック・ルービンは新曲の「激しく力強い」傾向を絶賛しており、「スマッシング・パンプキンズのクラシックなカタログに見事にフィットする」としている。

「情熱的でクリエイティヴな人々であっても不安定に陥ることは珍しいことじゃない」とリック・ルービンは続けている。「彼らはもう十分長くお互いのことを知っているわけで、多くの古い傷も癒えて、今は全員いい場所にいるような感じなんだよね。だから、健全な考えをもって集まったんだよ」

彼らはまた、過去のツアー・メンバーで、ピーター・フックの息子でもあるジャック・ベイツがベーシストとしてツアーに参加することも明かしているほか、ビリー・コーガンはダーシー・レッキーとの和解の可能性を否定し、両者の関係は「永遠に」断たれてしまったとしている。

一方、ダーシー・レッキーはビリー・コーガンを改めて批判しており、再結成に際して「騙された」と主張し、金銭面での不満はあったものの「無報酬でも応じていた」と語っている。

「ビリーはものすごくチャーミングで面白くて楽しい人物になりうるの」とダーシー・レッキーは語っている。「だけど、お金の話や、認められるべき誰かの功績を認めないといけない時だったり、仕事の話となると、素晴らしい人ではなくなるのよ」

ビリー・コーガンはダーシー・レッキーからの訴えに対して次のように反論している。「彼女のこういう行為こそが、彼女が再結成に含まれない理由を示していると思うよ」

「僕は傷ついたし、多くのことを彼女と共有して、チャンスを提示するに値する理由があるはずだと信じていたんだ。彼女を入れることは賢明な決断じゃないっていう経験に基づいた理由はたくさんあったにもかかわらずね」

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ