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キッスのポール・スタンレーは「The End Of The Road」というフレーズを商標登録した理由について語っている。

バンドが「The End Of The Road」といったフレーズの商標登録を行ったことを受けて、キッスは最後のツアーに乗り出すのではないかと噂されていた。キッスの知的財産権を管理しているキッス・カタログ社は2月8日に米国特許商標庁に「The End Of The Road」の商標申請を行っている。認可された場合、エンターテイメント・サービスの分野、特に「音楽バンドによるライヴ・パフォーマンス」の分野でこの言葉の使用が制限されることになる。

キッスのフロントマンであるポール・スタンレーはジャーナリストのマイケル・カヴァシーニに商標登録をした理由について語っている。「申請した商標はこれが初めてじゃないわけでね。すごくいい名前に思えたし、今まで誰も使ってこなかったことに驚いたよ。それで、必ずや使えるようにしたかったし、使う時は来ると思ったからね。ちゃんと自分たちで所有して、自分たちのものにしたかったんだ。『ザ・ホッテスト・ショウ・オン・アース』ツアーをやろうという時に、(サーカスの)リングリング・ブラザーズがやって来てこう言ったんだ、『あなた方はそれを使えない』ってね。それで俺は分かったんだ。俺たちにはいつも代名詞となるようなスローガンや格言があって、これもその1つのわけでさ。すべての物事にはどんな形であれ、終わりがある。俺たちの番になった時は、堂々と、そしてド派手にやってやりたい。だから、このアイデアを思いついた時、ちゃんと俺たちのものにしておこうと思ったんだ」

キッスは2000年にも「フェアウェル・ツアー」を行っている。ポール・スタンレーは後に、この「解散ツアー」騒動は「キッスを苦悩から解放する」試みであったと語っており、これは数年にわたるソング・ライティングのクレジットに関するメンバー同士のエゴの衝突や意見の不一致が原因であったという。

「『解散ツアー』は自分たちの自尊心が残っているうちに尻尾を巻いてステージから去るためのものでね」とジーン・シモンズは以前に語っている。「そして、ファンはそれを望んでいないことがはっきりとしたんだ」

ジーン・シモンズは昨年行われたインタヴューの中でキッスが解散するまでに「もう何年かある」と述べている。「グラスコー・ライヴ」に対して彼はこう語っている。「ショー・ビジネスの中で、俺たちは一番ハードに働いているバンドだと思うよ。20キロのスタッズがついた鎧なんかを着て、18センチの底のある靴を履いて、火を吐いたり空を飛んだりあらゆることをしているんだから」

彼は次のように続けている。「だから70代になったら無理だよ、俺は今67歳なんだ。もう何年かやって、やめる時が来たと思ったらやめるよ、ちゃんとしたやり方でね、盛大なパーティーをするさ。この地球をロックするような、デカくて、世界規模で、自由な何かを成し遂げたって思いたいよ」

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