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コートニー・ラヴと娘のフランシス・ビーン・コバーンは、カート・コバーンの遺体の写真を公開させないようにする法廷闘争の最中にあるという。

カート・コバーンは1994年4月に自殺した後、遺体が自宅で発見されている。しかし、ジャーナリストで陰謀論者のリチャード・リーは23年にわたってカート・コバーンの他殺説を証明しようとしている。

今回、エンタテインメント情報サイト「ザ・ブラスト」は、カート・コバーンの亡くなった現場の写真を警察に公開するよう求めているリーの申し出を阻止しようとするコートニー・ラヴとフランシス・ビーン・コバーンによる法廷資料を入手したという。問題の写真は「頭を撃ち抜いた後、家族用住居に横たわっている」カート・コバーンの遺体が写ったものとなっている。

リチャード・リーはシアトル警察に対して写真を公開するよう求めて一度拒否されているが、2016年にもう一度公開を求める運動を立ち上げている。

カート・コバーンの遺族は写真の公開が「フランシス・ビーン・コバーンが子供の頃から経験してきた心的外傷後ストレスを深刻なものにするだけでなく、情緒不安定なストーカーや狂信的な脅迫を助長して、肉体的にも娘と母親を危険にさらすことになるのです」と主張している。

コートニー・ラヴはリチャード・リーが長年にわたって一家を「ストーキングして、嫌がらせをしてきました」と主張しており、カート・コバーンを失ったことは「人生において最もトラウマとなる体験であり、肉体的にも錯乱状態となり、今日まで感情の面でも苦しみ続けているのです」としている。

娘のフランシス・ビーン・コバーンは「全人生を通して、父の死のトラウマを対処してこなければならなかった」と続けている。

カート・コバーンのドキュメンタリー映画『モンタージュ・オブ・ヘック』の監督を務めたブレット・モーゲンは『NME』に対してドナルド・トランプの大統領就任や、ハーヴェイ・ワインスタインによるセクシャル・ハラスメントが取り沙汰されていることを受けて、カート・コバーンを「世界は必要としている」と述べている。

「僕らはカートがドナルド・トランプをどう思うか分かるわけでね」とブレット・モーゲンは語っている。「思うに、彼はエミネムがやってみせたようなことをしただろうね」

「ハーヴェイ・ワインスタインについてもさ。カートは反動家やはみ出し者、アンチ資本家の旗印になったわけだけど、それがカートなんだよ。僕らのカルチャーや社会においてそうした領域を彼が担っていたことが僕は大好きなんだ。彼は今こそ必要とされていて、音楽界で誰がトランプに対する反動をリードしているのかは分からないけど、もし彼だったらと想像することはできるわけでね。容赦なかったはずだよ。もし彼がまだ僕らといてくれたら、トランプなんて80年代の産物にすぎないよね」

彼は次のように続けている。「彼はきっとそうしたと思うし、当時だって彼は業界内の性差別とか、実際にあった多くのくだらないものに、声高に反抗するロックスターだったわけでね。彼はボスニアで起きたレイプのプロテスト運動の手助けに尽力したり、政治にも熱心で、常に公正な側に立っていたんだよ」

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