ケンドリック・ラマーはヒップ・ホップ界におけるゴーストライターの登用について自身の見解を語っている。
ドレイクはかねてより、ラッパー仲間であるミーク・ミルから作曲の際にドレイク自身の楽曲の歌詞をゴーストライターに書かせたと非難されている。この発言がお互いへのディス・トラックに発展し、彼らは数週間ものあいだ、辛辣な応酬を繰り広げることになった。
米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでラッパーがゴーストライターを持つことは問題ないのかと訊かれたケンドリック・ラマーは次のように答えている。「それは自分で決めた活動領域によるんじゃないかな。俺は自分のことを最高のラッパーだと言えるけど、もし俺がゴーストライターを雇っていたら俺は自分のことをそうは言えないからね」
「もし違ったタイプのアーティストで、最高のラッパーのなるためにアート・フォームなんか気にしないと言うのであれば、それはそれでいいよ。素晴らしい音楽を作ればいい。でもそこには称号なんてものはないだろうけどね」
ドレイクは以前、自身に向けられた批判に言及して、次のように語っている。「俺もたまには、アイデアを刺激してくれる相手が必要なのさ。前に進み続けるためにはね。音楽に共同作業はつきものだろう?」
「誰かがあることを思いついて、別の人間がまた違うことを思いつく。俺にとってすれば、これまでやってきたどのシングルでもやってきたことなわけでね。それを恥ずかしいなんて思ってないよ」
このインタヴューの他の部分では、ケンドリック・ラマーは、自身がフューチャリングで参加したテイラー・スウィフトの”Bad Blood”のリミックスにおける役割や、楽曲に参加することで彼女のケイティ・ペリーとの確執に加担してしまっていることになんと気づかなかったことなども語っている。
ケンドリック・ラマーは、トラック上でスウィフトの片棒を担ぐようなことに巻き込まれているのに気づいていたかとの質問に対し、笑って、次のように答えている。「いいや、気付いてなかったんだよ」
彼は次のように続けている。「知らなかったんだ。はっきり言うけど、知らなかった。今となっては、そのおかげでより面白くなったのは確かだけどさ。俺の関心からはかけ離れているからね。そういうものとは距離をとらなくちゃいけないよね。本当のビーフのわけだからさ」
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