MATT SALACUSE

Photo: MATT SALACUSE

ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーは、2016年のEU離脱やアメリカ大統領選挙の結果を受けて、「若者の進歩的な声」が「後退的な理想によってかき消された」ことについて非常に残念に思ったことを認めている。

現地時間12月15日にロンドンのO2アリーナで公演を行ったザ・1975だが、 “Loving Someone”の演奏前に政治がどれほどイギリスとアメリカ両国に影響を及ぼしたかについて振り返っている。

「僕らは3か月間アメリカにいたんだけど、めちゃくちゃだったよ」と彼は観客に語りかけている。「君らみたいに若くて、思いやりのある寛大な人たちで溢れてる素晴らしい場所だったんだけどさ」

「僕らは選挙の時にアメリカにいて、EU離脱の時はここ(イギリス)にいたんだから今年はすごいタイミングだったよね」

彼は次のように続けている。「そうなんだよ。明らかだったのはさ、若いってだけじゃなくて、変化を求める若者の進歩的な声が後退的な理想のせいでかき消されるのを見るのはものすごく悲しいことだったってことなんだ。残念だよね」

「もし僕らがリベラルなら、もし僕らが左寄りなら、もし僕らが若者や黒人、ムスリム、ゲイなど、なんでもいいんだけど、そういうものなら、人種とかそういう類の価値観みたいなすべてのものが意味をなしているように見えて、本当はそうじゃないってことを理解しなくちゃいけないんだよ」

「僕が大多数の人が支持してると考えていたものと逆のものに投票した人たちの多くは、政治体制からあまりにも多くの権利を奪われてしまったせいで変化を求めてたんだ。確かにそれに怒るのもそうだけど、上に立った態度をとらないで、思いやりを持って、理解していくのが僕らの責任なんだよ」

『NME』は2016年のアルバム・オブ・ザ・イヤーにザ・1975のセカンド・アルバム『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』を選出している。

ザ・1975の「アルバム・オブ・ザ・イヤー」インタヴューはこちらから。

https://nme-jp.com/feature/31049/

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