GUY EPPEL

Photo: GUY EPPEL

モリッシーは、米自動車メーカーのゼネラル・モーターズ社が自動車の内装オプションにフェイク・レザーを提供していないことを批判している。

モリッシーがゼネラル・モーターズに宛てた手紙によると、同社の革供給業者が動物を虐待していることを明らかにした、動物愛護団体のPETAによるビデオの公開をきっかけに、モリッシーは同社の自動車製造に関してその方針の変更を訴えることにしたという。

「ヴォルトやボルトを(両方ともゼネラル・モーターズ社製のシボレー・ブランドの電気自動車の名称)、環境意識の高い買い手に売り出しているのならば、フェイク・レザーのオプションは必ずや彼らの興味をより広げるに違いありません」とモリッシーは綴っている。

モリッシーが動物愛護の目的で筆を取ったのは今回が初めてではなく、10月に彼は、オーストラリアの連邦副首相に充てて動物輸出産業をやめるよう求める手紙を送っている。

https://nme-jp.com/news/28777/

また、モリッシーは先日、バッキング・バンドのメンバーが楽屋で倒れたために11月14日に予定されていたアメリカでの公演をキャンセルしている。

モリッシーがゼネラル・モーターズ社に宛てた手紙の全文訳は以下の通り。

メアリー・T・バッラ
最高経営責任者
ゼネラル・モーターズ

2016年11月21日

ミス・バッラへ

私はロイヤル・オーク・ミュージック・シアターでの公演のためにデトロイトに向かっているところです。ゼネラル・モーターズ社の自動車に関して、ハンドルやギア用のレバーを含む内装に、フェイク・レザーを選ぶことのできるオプションを用意することで、シボレーのヴォルトとボルトをより環境に優しいものとすることを求めて手紙を書いています。ゼネラル・モーターズ社は、PETAによる牧場を対象とした最新の調査によれば、自動車向け内装用革製品用に屠殺する前に顔に焼印を押し、電気ショックをかけ、鞭などで打った牛を使用している会社として名前が挙げられています。

ますます多くの人が、牛と環境の両方のためにフェイク・レザーを選択しようとしています。世界中の温室効果ガスの内、51%といった驚異的な割合が畜産によってもたらされているのです。また、動物の皮というのは、腐敗を防ぐために化学薬品の有毒な液体で処理する必要があり、結果それによって、なめし革工場から環境にとって致命的な毒物を水路に流出させることになるのです。

ヴォルトやボルトを環境意識の高い買い手に売り出しているのならば、フェイク・レザーのオプションは必ずや彼らの興味をより広げるに違いありません。お返事をお待ちしております。

モリッシー

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