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レオン・ラッセルが亡くなった。享年74歳だった。

様々な楽器を演奏しながらもピアニストとして最も知られたレオン・ラッセルは、ザ・ローリング・ストーンズボブ・ディラン、ジョージ・ハリスンらと共演し、長く成功したキャリアの中で35枚のアルバムをリリースしている。

1942年にオクラホマで生まれたレオン・ラッセルは、50年代後半に自身のバンド、スターライターでタルサのナイトクラブで演奏を始め、バンドはロカビリー、カントリー、ロックンロールをかけ合わせた「タルサ・サウンド」を生み出したことで知られるようになり、ジェリー・リー・ルイスとツアーを行った後、レオン・ラッセルはロサンゼルスに移り、フィル・スペクターやザ・バーズらと共同作業をしている。なお、レオン・ラッセルはロネッツの“Be My Baby”でもキーボードを演奏していることで知られている。

レオン・ラッセルは1970年にセルフ・タイトルのアルバムをリリースして、キャリアの絶頂期を迎え、1972年にリリースされたサード・ソロ・アルバム『カーニー』は全米アルバム・チャートで2位を記録している。また、1970年リリースのシングル“A Song For You”は、後にテンプテーションズ、ウィリー・ネルソン、レイ・チャールズによってカヴァーされ、レイ・チャールズのバージョンは1993年の最優秀男性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞している。

レオン・ラッセルはプロデューサーとしても活動し、ボブ・ディランの“Watching the River Flow”、“When I Paint My Masterpiece”にもクレジットされている。1969年発表のジョー・コッカーのアルバム『ジョー・コッカー!』でもプロデューサーを務め、1970年の「マッド・ドッグ&イングリッシュメン」ツアーでのバンド・リーダーも務めていた。

レオン・ラッセルは2010年にエルトン・ジョンとの共演でも注目を集め、この年発表されたアルバム『ザ・ユニオン』にも参加している。エルトン・ジョンはレオン・ラッセルについて「ピアノ奏者として、シンガーとして、ソングライターとして最大の影響を受けた」と賞賛している。

今回の逝去を受けて、エルトン・ジョンはツイッターで追悼の意を表明している。

レオン・ラッセルはその音楽的功績が認められて、2011年にロックの殿堂入りを果たしている。2014年にレオン・ラッセルは最終作『ライフ・ジャーニー』をリリースしている。

レオン・ラッセルはテネシー州ナッシュヴィルの自宅で穏やかに息を引き取ったという。

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