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ザ・フーのピート・タウンゼントが、ライヴをしてもあまり楽しめないことを認めている。

ザ・フーは先日、カリフォルニアで開催されたデザート・トリップ・フェスティバルでパフォーマンスを行っているが、このパフォーマンスも伝説的なギタリストである彼の心を動かすには至らなかったようだ。

「俺は本当に退屈なバカ野郎だよ。俺はライヴなんてどうでもいいんだ」と、ピート・タウンゼントは『ザ・タイムズ』紙に語っている。

「『マジで楽しかったよ。最高だったぜ!』なんて言ったら、嘘をついてることになるね。最高ではなかった。ただのライヴだったよ。俺はライヴをして、金を払ってもらったってだけ。正直言うと、演奏することがあまり好きじゃないんだ。演奏は得意だけどね。何かうまくできることがあってラッキーだよ。そうじゃなかったら、食肉処理場で働いていたかもしれないんだから」

ピート・タウンゼントは、ステージを降りたらどのように感じるかについて、次のように語っている。「こんなこと言うのはちょっと不誠実だよな。もっと貪欲なアーティストになった方がいいって思うけど、無理なんだ。ステージ上では気分が高まらないんだよ。ステージを降りて、鏡を見つめて『エッヘッヘ』って笑うこともできるんだろうけど、厄介だね。『まったくバカげているぜ。また詐欺まがいのことをやり切ってしまった』ってなるんだから」

10月9日に行われたデザート・トリップのライヴ中に、ピート・タウンゼントは、ザ・フーにとってアメリカでの初のヒット曲となった”I Can See for Miles”について言及しており、「本当に信じられないくらい昔のことだ」と語っている。さらに冗談半分で、「俺たちは1967年版のアデルであり、レディー・ガガであり、リアーナであり、ビーバーだったんだ」と続けている。

ザ・フーは2時間のライヴの中で、以下の曲を披露している。

I Can’t Explain
The Seeker
Who Are You
The Kids Are Alright
I Can See for Miles
My Generation
Behind Blue Eyes
Bargain
Join Together
You Better You Bet
5:15
I’m One
The Rock
Love, Reign O’er Me
Eminence Front
Amazing Journey
Sparks
The Acid Queen
Pinball Wizard
See Me, Feel Me
Baba O’Riley
Won’t Get Fooled Again

一方で、フロントマンのロジャー・ダルトリーは、ザ・フーのアルバム『四重人格』を基にしたクラシック映画『さらば青春の光』のリメイクの計画になぜ反対しているのかについて説明しており、「金儲けを企んでいる奴らのためだけに計画されたもので、ナンセンスだ」と語っている。

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