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ボブ・ディランはノーベル文学賞受賞後の沈黙について「無礼かつ傲慢」だと評されている。

75歳のボブ・ディランは「アメリカ伝統音楽にのせて 新しい詩の表現を創造した」との理由で、今月、今年のノーベル文学賞を受賞したことが発表されている。ノーベル文学賞は「文学の分野で理想的な方向性のなか最も目覚ましい作品」を生み出した個人に与えられる。

受賞のニュースを受けてレナード・コーエン、ザ・ローリング・ストーンズ、トム・ウェイツらは歴史的な受賞に祝福のコメントを贈っている。しかし、ボブ・ディラン自身はとりわけ沈黙を守っている。

一時、オフィシャル・サイトにはボブ・ディランの歌詞集に繋がるリンクと共に「ノーベル文学賞受賞者」の文言が掲載されたが、1日も経たないうちに削除されている。

ボブ・ディランは12月10日にカール16世グスタフから賞を受賞するストックホルムの授賞式に招待されている。しかし、スウェーデン・アカデミーは他のノーベル賞受賞者と共に式典に出席するかどうかの確認がとれていないという。

スウェーデン・アカデミーのメンバーで作家のペール・ベストベリィはスウェーデンの公共テレビ、SVTでそうしたボブ・ディランにコメントしている。「前代未聞の事態だね」と彼は語っている。「無礼かつ傲慢とは言えるだろうね。でも、彼はそういう人間だからね」

「彼にとって一人でステージに上がるとなると、そういう出演は好きじゃないだろうし、気難しい人だというのも分かってるんだけどね」とペール・ベストベリィはスウェーデンの新聞『ダーゲンス・ニュヘテル』紙に掲載された別のインタヴューで語っている。

一部のファンはボブ・ディランに今回の受賞を辞退するよう求めている。それはノーベル賞の設立者、アルフレッド・ノーベルが理由で、彼が軍事兵器の開発者でもあったからだという。もしボブ・ディランが受賞を辞退としたとしても、ノーベル賞の委員会はそれを受け入れず、受賞者に掲げ続けることになるという。

過去に受賞を辞退した人物にはアルベルト・アインシュタインやジャン=ポール・サルトルらがいる。

今回のペール・ベストベリィの発言についてスウェーデン・アカデミーは個人的な見解であり、公式の見解ではないことを発表しており、「受賞者の決断に対していかなる見解も持たない」としている。

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