グライムスが、「数多くの」男性プロデューサーに性行為をしないと一緒に仕事はしないと脅されてたことがあると告白している。
本名をクレア・ブーシェというカナダ人ミュージシャンのグライムスは4枚目のアルバム『アート・エンジェルズ』を昨年11月にリリースし、『NME』のアルバム・オブ・ザ・イヤー2015に選ばれている。グライムスは最近、すでに新しい音楽に取り組んでいることを明かしている。
米『ローリング・ストーン』誌との最新のインタヴューで、 クレア・ブーシェは最近のケシャとドクター・ルークの裁判についてたずねられている。ケシャは長年のプロデューサーであるドクター・ルークからレイプされたと訴えており、2月19日にニューヨーク最高裁判所によってプロデューサーとのレコード契約解除については否決されている。
「あの状況の詳細についてよく知らないわ。だって、とても複雑そうだもの」とクレア・ブーシェはコメントしている。
その後、続けて、「でも、男性プロデューサーは文字通り、『あとで俺のホテルの部屋に来なきゃ、この曲は完成しないぜ』といった感じで、私は何度もそんな状況に出くわしたことがある、と言っておくわ。もし自分がもっと幼かったら、もしくは、金銭的に崖っぷちな状況に置かれてたら、言われ通りにしたかもしれない。この業界に女性プロデューサーなんてほとんどいないと思うわ。だって、女性はプロデューサー業に興味がないんだもの。女性が入るのは難しい世界なの。かなり厳しい環境よ」と語っている。
クレア・ブーシェは過去にも音楽業界の性差別について語っている。昨年、クレア・ブーシェは次のように述べている。「スタジオに入ったら、そこにはあらゆるエンジニアがいて、みんな機材には触らせてくれないの。彼らは、『触らないで。ただ、やるべきことを指示してくれ。そしたら、その通りにやる』っていう感じなの。その後、男性プロデューサーが入ってきたんだけど、彼は触ってもいいの。すごい性差別よ……。その時本当に音楽業界に幻滅したわ」
米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでが、その他に、クレア・ブーシェはフォールズとブリング・ミー・ザ・ホライズンに対する愛についても語っている。「個人的に、ブリング・ミー・ザ・ホライズンとフォールズみたいなバンドが本当に大好き。絶対、ロックに未来があるわ。でも、おそらくもっとフュージョン志向の、ローランドのリズムマシンの808を使ったロックのようなものになるでしょうね」
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