Photo: GETTY

ニュー・オーダーのギリアン・ギルバートは、最近の報道で示唆されていたのとは異なり、夫のスティーヴン・モリスではなく、自身が癌と闘病中であることを明かしている。

スティーヴン・モリスはバーナード・サムナー、ピーター・フック、イアン・カーティスと共にジョイ・ディヴィジョンを結成しており、イアン・カーティスが亡くなった1980年にはギリアン・ギルバートと共にニュー・オーダーを結成している。

今年6月、ニュー・オーダーはスティーヴン・モリスとギリアン・ギルバートが「当面の間」は「個人的な健康上の理由」でツアーに参加しないことを発表していた。

スティーヴン・モリスはニュー・オーダーとジョイ・ディヴィジョンが揃ってロックの殿堂入りを果たすのを前に米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで次のように語っていた。「今はちょっとした健康問題を抱えていてね。長期間にわたって国外に出ることができないんだ」

ニュー・オーダーに復帰するかどうかと尋ねられると、スティーヴン・モリスは次のように答えている。「分からない。どんな病気かについてはあんまり語りたくはないんだけれど、でも、結構深刻なんだ。誰かが治療法を見つける類のようなものじゃないんだ」

今回、ギリアン・ギルバートはインタヴューの後に寄せられたファンのあたたかい言葉に感謝しつつ、実は病気と闘っているのは自分であることを明らかにしている。「あのインタヴューでの発言が誤解され、スティーヴン・モリスが重病であると受け取られてしまったようなので、ここでささやかに訂正しておきたいと思います」

「ありがたいことに彼は健康で、多くの人たちと同様に、実はガンを抱えて暮らしているのは私なんです。誤解が生じた経緯は十分理解していますが、単に正しい情報を伝えておきたかったのです」

「みなさんの優しさと応援にものすごく感謝していますし、私が治療を続けている間はプライバシーに御配慮いただければと思います」

スティーヴン・モリスとギリアン・ギルバートはニュー・オーダー以外でもジ・アザー・ツー名義で作品をリリースしている。デビュー・アルバム『ジ・アザー・ツー&ユー』は1993年にリリースされており、アルバム『スーパー・ハイウェイズ』は1999年にリリースされている。

ケリー・リー・オーウェンスは2020年に『NME』のインタヴューでセカンド・アルバム『権力の美学』について語った際、ギリアン・ギルバートの先駆的な功績がもっと評価されるべきだと語っている。

「80年代から90年代のニュー・オーダーのメンバーにギリアン・ギルバートがいたのは象徴的ですよね。彼女はただステージに立って自分の役割を全うしていて、本当にクールでした。彼女はシンセの女王として称賛されるべき存在です」

ギリアン・ギルバートは『NME』のインタヴューでこの意見について自身の見解を語っている。「不思議なものですね。自分の仕事について歴史の一部だとか、誰かに影響を与えているなんて考えたこともありませんでしたから。私が加入した当初は不思議な状況でした。バンドに女性が加わるなんて誰も予想していなかったんです。みんな、別の男性シンガーが入ると思っていたんでしょうね」

「90年代に入ると状況は変わりましたが、80年代に写真撮影で日本に行った時は本当にショックでした。向こうの人たちは私と話そうとしなかったんです。男性メンバーに向かって『動いてもらうように言っていただけますか?』という感じで、当時は女性に対してそういう扱いだったんです。私はただ、多くの場面で背景にいるような存在でした」

「特別なことをしているという感覚は常にありました。当時、キーボードや楽器を演奏する女性は少なかったですから、私たちのようなバンドを見て、何かを始めようと思う人がいたかもしれません」

呪われた夜(デラックス・エディション) - イーグルス (特典なし)
Amazonで見る
価格・在庫はAmazonでご確認ください

Copyright © 2026 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ