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ポール・マッカートニーはボブ・ディランの大ファンだけれど、ライヴを観た時に「どの曲をやっているのか分からなかった」と語っている。
ポール・マッカートニーはニュー・アルバム『ダンジョン・レインの少年たち』のプロモーションで『ザ・レスト・イズ・エンタテインメント』のインタヴューを受けた際にボブ・ディランに対する思いを語っている。
ポール・マッカートニーはボブ・ディランの最も尊敬する点は、他人の意見を気にせず、自分の思うままに行動できるところだと語っており、特にライヴで自身のヒット曲のほとんどを演奏しないことについて触れている。
ポール・マッカートニーはライヴでは必ずヒット曲を演奏する必要があると思う理由について次のように語っている。「誰も知らないような曲ばかりをやって、ブラックホールを作ることもできると思う。でも、みんな、かなりの金額を払ってくれているわけだからね」
「子どもの頃、ライヴに行くためにお金を貯めていたことを覚えている。ビル・ヘイリーのコンサートに行ったんだけど、何か月も新聞配達なんかをして、お金を貯めたんだ。自分の求めているものは分かっていた。ヒット曲を演奏してほしかった。もし彼が気取ったことをしてきたら、『そうか』という感じで、好きにさせていただろうけどね」
ボブ・ディランとの違いについてポール・マッカートニーは次のように続けている。「ボブ・ディランのことについて話をすると、何度かボブ・ディランのライヴを観に行ったんだけど、正直、どの曲をやっているのか分からなかったんだ。彼の曲は知っているのにね。あれはちょっとやりすぎかな」
ポール・マッカートニーはボブ・ディランが「“Mr Tambourine Man”をやりたくないのはおそらくうんざりしているんだと思う」と理解を示しながらも、「ファンの目線としては『あの曲を聴きに来たんだ。お金を払っているんだから』という気持ちだよね」と語っている。
ポール・マッカートニーは大ヒット曲を演奏することが、特に政治的な分断といった文脈において観客を一つにまとめる有効な方法だと思っているとも語っている。
「特に最近は“Hey Jude”みたいな曲をやると、観客全体が一緒になって歌ってくれるんだ」とポール・マッカートニーは説明している。「ドナルド・トランプ政権のアメリカでは共和党と民主党がいがみ合っているけれど、あの曲をやった時は違う。みんなが楽しんでくれるんだよ」
「『おおっ』という感じで、突然、会場全体があらゆることを忘れるんだ。言い争いをするのではなく、一緒に歌ってくれるんだよ。そういうことって価値あることなんじゃないかなと思う」
ザ・ビートルズとボブ・ディランの交友関係は60年代まで遡るもので、以来、両アーティストは長年にわたり互いを称賛し合ってきた。
例えば、ボブ・ディランは2007年にザ・ビートルズへの長年の敬意を表明しており、ポール・マッカートニーとジョン・レノンに対する競争意識の噂を否定している。
「ジョン・レノンは今でも素晴らしいシンガーだと思う。ジョン・レノンやポール・マッカートニーより優れたシンガーを見つけることは難しいよ。今でもね。ポール・マッカートニーには畏敬の念を抱いている。畏敬の念を抱くのは彼くらいだね。彼は何でもできる。そして決して手を抜かない。本当に苦労を感じさせないんだよ」
ポール・マッカートニーはザ・ビートルズの初期のソングライティングにボブ・ディランが与えた影響についてショーン・オノ・レノンに次のように語っている。「ボブ・ディランからは多くの影響を受けたよ。ザ・ビートルズの前から初期の1枚が家にはあったのを覚えている。何度もそれを聴いて、ボブ・ディラン漬けだったよ。君の父さんもそうだったと思う。影響の一つでしかなかったけどね」
ポール・マッカートニーはボブ・ディランへの憧れについて「もっと彼みたいになれたら」とも語っている。「彼のやっていることはいつだって好きなんだ。時々、もっとボブみたいになれたらと思うよ。彼は伝説的で……なのに気にしてないだろ。でも、僕はああいう感じじゃないからね」
2021年、ポール・マッカートニーはボブ・ディランのおかげで初めてザ・ビートルズがマリファナを吸った時のことを振り返っている。「ディランと話している間、螺旋状の階段を昇っているように感じたんだ。人生の意味がすべて解明できたように感じたよ」彼は、同じ部屋にいたビートルズの地方公演マネージャーのマル・エヴァンズに、紙を探すよう言った時のことを説明している。
「『わかったぞ!』と言って、秘訣をすべてその紙に書いていったんだ。マルにはこう言ったよ。『この紙を持っていてくれ。人生の意味がここに書いてあるんだから、絶対失くすなよ』ってね。翌日、マルはその紙を返してくれてさ。そこには『7つの階層がある』と書かれていた。ほら、これこそが人生の意味だよ……」
ポール・マッカートニーはニュー・アルバム『ダンジョン・レインの少年たち』を5月29日にリリースすることを発表している。新作『ダンジョン・レインの少年たち』にはポール・マッカートニーとリンゴ・スターの初のデュエットとなる“Home To Us”も収録される。リヴァプールでのルーツを懐かしく振り返る“Home To Us”にはシャーリーン・スピテリとクリッシー・ハインドもゲスト・ヴォーカルとして参加している。
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