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カニエ・ウェストはアドルフ・ヒトラーの曲をリリースしたことでオーストラリアへの渡航を禁じられている。
オーストラリアの内務大臣であるトニー・バークはカニエ・ウェストが今年5月に第二次世界大戦でのナチス・ドイツ敗戦から80周年を迎えて“Heil Hitler”という曲をリリースしたことを受けて、ビザが取り消されたことを明らかにしている。
ABCの午後のニュースでトニー・バークは、イスラエル系アメリカ人のテクノロジー活動家が「イスラム蔑視は論理的なものだ」と述べたことでビザを取り消したことについて語っている。
「こうした条項で取り消されたビザのほとんどは公の場での発言をしようとしていた人に対するものです」とトニー・バークは語っている。「公の場での発言をしようとしていたわけではなくビザが取り消された人物はカニエ・ウェストだけだと思います」
トニー・バークは妻のビアンカ・センソーリがメルボルン出身であるカニエ・ウェストが長くオーストラリアに滞在して、家族もいるとしつつ、「“Heil Hitler”という曲をリリースして、職員がもう一度見直すことになった多くの冒涜的な発言をしたため、彼はオーストラリアで有効なビザをもう所持していません」と語っている。
国際的なコンサート事情を考えると、こうした措置は「持続可能」かどうかと訊かれたトニー・バークは「持続可能じゃないのはヘイトを輸入することです」と答えている。
「すべてのビザ申請は職員たちによって毎回もう一度審査されます。そうした運営をなくすつもりはありませんが、あの曲が発表された後では一番簡易なビザであっても取り消されることとなっています」
内務省のスポークスパーソンは『ガーディアン』紙に対して、個別のケースについてはコメントしないが、オーストラリアへの渡航を希望するすべての外国人は移民法に基づく「人格要件」を満たす必要があると述べている。
先月、カニエ・ウェストは再び名前を変更したことが明らかになっている。
カニエ・ウェストは2021年にロサンゼルスの裁判所に書類を提出して、名前をイェーに変更したが、今回再び名前を変更している。
カニエ・ウェストの最高財務責任者によってカリフォルニア州に提出された書類によれば、新しい名前は「イェー・イェー」になると米『ザ・サン』紙は報じている。
新しい名前は最高財務責任者がカリフォルニア州務長官に「情報申告書」を提出した際に明らかになっている。この書類には事務所の住所、役員、取締役、業界の種類など、企業の最新の詳細情報が記載されている。
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