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スライ&ザ・ファミリー・ストーンのスライ・ストーンが亡くなったことを受けてクエストラヴ、チャカ・カーン、クレイロらが追悼の意を表している。

スライ・ストーンは6月9日に「慢性閉塞性肺疾患と他の基礎疾患との長期にわたる闘病の末」に亡くなっている。享年82歳だった。遺族は「3人の子ども、近い友人、親戚に囲まれながらスライは穏やかに亡くなりました」と述べている。

今回、様々なミュージシャンから追悼の声が寄せられており、2025年公開のドキュメンタリー『スライ・リヴズ!(aka ザ・バーデン・オブ・ブラック・ジーニアス)』の監督を務めたクエストラヴはインスタグラムで次のように述べている。

「スライ・ストーンは巨人だった。ザ・ファミリー・ストーンとの画期的な作品だけでなく、すべての音符に注ぎ込んだ急進的な包摂性と深い人間の本質も含めてそうだった。彼の曲は不正と闘うためだけのものではなく、自己を変革することで世界を変革するためのものでもあった。彼は最も複雑な方法でシンプルさを追求してみせた。子どものような喜び、言葉のない叫び、童謡の韻律を用いて、大人の真実を表現したんだ」

「彼の作品は人生の最も輝かしい部分と最も暗い部分を直視して、私たちにも同じことを求めた」

チャカ・カーンはスライ・ストーンについて「音楽とカルチャーを刷新した真の革新者にしてファンクの先駆者」と評している。「スライ&ザ・ファミリー・ストーンにおける彼の作品は壁を打ち破った。大胆なサウンドと臆することのない喜びで人種、ジェンダー、ジャンルを超えて人々を一つにした」

一方、キッスのポール・スタンレーは1968年にジミ・ヘンドリックスのオープニング・アクトとしてスライ&ザ・ファミリー・ストーンを観た時のことを振り返っている。「彼らは爆発的で、喜びに満ちたソウルの貨物列車で、すぐにチャートを駆け上がり、多くのアーティストにとってR&Bのサウンドを変えることになった。安らかに」

クレイロは「安らかに。これは本当につらい」と述べ、パブリック・エナミーのチャックDは「今世紀も火を絶やさない」クエストラヴに賛辞を寄せながら「ビートの中に眠れ」と述べている。

一方、2001年発表の“Weapon of Choice”で“Into My Own Thing”をサンプリングしたファットボーイ・スリムは「さようなら、スライ・ストーン。自分たち自身に戻れたことに感謝している」と述べている。

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